定例市長記者会見(令和3年4月)

令和3年4月20日(火)開催 定例市長記者会見

会見項目

  1. 第2回臨時市議会提出議案/総務部
  2. 4月臨時会に提案予定の補正予算について/企画財政部
  3. 新型コロナウイルスワクチン接種事業について/保健福祉部

会見内容

市長:
 お忙しい中、お集まりいただきまして有難うございます。報道の皆さまには、市政の推進にあたりましてご協力賜り、心からお礼申し上げます。

 さて、新たな年度を迎え、暖かな日も多くなってまいりましたが、先週16日から、毎年恒例の冬あか一掃運動が行われています。例年ご協力をいただいております、市民の皆さまに感謝を申し上げます。
 
 それでは本日の案件について、ご説明いたします。

(1)第2回臨時市議会提出議案

 はじめに、本日告示、4月27日開会の第2回臨時市議会に提出の付議事件について説明させていただきます。

 令和3年度の各会計補正予算、条例改正にかかる専決処分など、議案5件でございます。

(2)4月臨時会に提案予定の補正予算について

 次に、4月27日開会の臨時北見市議会に提案予定の補正予算についてであります。

 今回提案の補正予算につきましては、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用した事業をはじめ、国の子育て生活支援特別給付金や地方創生テレワーク交付金などを財源とした事業についても合わせて計上したところであります。

 新型コロナウイルス感染症につきましては、今月はじめには市内4例目となる集団感染事例が確認され、また、全国的にも再拡大の兆しがあり、感染拡大の集中的な対策を講ずる、まん延防止等重点措置を実施する都府県が増加しております。

 このような状況のなか、市民の皆さまの命と生活を守るため、新型コロナウイルス感染症への対応を優先的に取り組み、感染拡大防止を進めていく必要があります。そのうえで、落ち込んだ市内経済の状況を見極めながら、市として必要な施策を進めるため、感染拡大防止と社会経済活動の両立を目指すべく、感染症対応関連予算を臨時会に提案することといたしました。

 まず、はじめに感染拡大防止のための主な事業でありますが、介護・障がい者施設等を対象としたPCR検査支援事業、感染症の初期対応支援のため介護保険事業所等衛生管理体制強化支援事業、子ども子育て支援交付金を活用した保育施設等の感染対策事業、医療機関等でのクラスター対応のための新型コロナウイルス感染症クラスター対策緊急支援事業、家族間の安全安心を確保するための転入者等へのPCR検査費用助成事業、学校教育活動の継続のための私立学校等感染症対策支援事業、そのほか、図書館をはじめとした公共施設における感染症対策のための経費などを計上したところであります。

 次に、落ち込んでいる地域経済対策のための事業では、飲食店等クーポン事業、タクシー事業者支援のための公共交通事業継続支援事業をはじめ、消費者の家計支援と事業者支援を目的としたプレミアム付商品券事業、あわせて、経済的支援を目的とした低所得の高齢者等への商品券配布事業、宿泊需要喚起策として観光誘客回復事業、建設事業者等の需要喚起策として住宅改修補助事業など、国や道の施策状況を踏まえ、必要な施策をとりまとめたところであります。

 そのほか、子育て世代を対象とした子育て世帯生活支援特別給付金給付事業、大学生の修学環境を維持するための大学生生活支援事業、テレワーク拠点施設であるサテライトオフィス北見の拡充整備を行うサテライトオフィス等整備推進事業、東京オリンピック競技大会のエクアドル共和国とのホストタウン締結にかかる国際大会事前合宿事業などについて、予算計上したところであります。

 以上が、4月27日開催の第2回臨時会に提案する主な補正予算となります。

(3)新型コロナウイルスワクチン接種事業について

 次に、新型コロナウイルスワクチン接種についてでありますが、本年2月に庁内にワクチン接種推進室を設置し、接種体制の構築に向け、準備を進めてきたところであります。
先月14日には、高齢者の集団接種に向けたデモンストレーションを実施したところであり、市民の皆さまが安心して接種ができるよう課題等の確認をいたしました。

 このような状況下において、高齢者向けワクチン接種が明日21日以降、市内高齢者施設から順次始まることとなりますが、ワクチン接種にあたりましては、医師会をはじめとする医療関係者の皆さまのご協力により、市民の皆さまが安全安心に接種することが可能となりますこと、改めて感謝を申し上げます。

 今後のワクチン接種につきましては、国からのワクチンの供給状況により、その進捗が大きく変わることが予想されますが、市民の皆さまが安心して接種していただけるよう、また、円滑に進むよう適宜、情報提供してまいります。

 最後になりますが、大型連休を控え、人の移動や会食機会の増加が見込まれます。
市といたしましても、新型コロナウイルス関連補正予算では、感染拡大防止と社会経済活動の両立を図るため、各種施策に取り組むこととなります。

 今般、市では一定の経済対策を進めてまいりますが、市民の皆さまには、改めまして、感染の再拡大に強い危機感を共有していただき、マスクの着用、手洗い、3密の回避をはじめ、飲食の際の黙食など、感染防止行動の実践にご協力をいただきますよう、よろしくお願いいたします。

 私からは以上です。

質疑応答(内容は要約しています)

記者:
 補正予算について、新型コロナウイルス対策に関する部分が多く盛り込まれている印象ですが、コロナ禍が昨年から長引く中で、これまでも実施したような事業が今回も計上されていると思います。今回の補正予算を計上するうえで、特に市長として、どのような視点で、どのようなことを重要視したのですか。また、特に目玉といえる施策があればお聞かせください。

市長:
 新型コロナウイルス感染症については、全国的に再拡大の状況が見受けられ、まん延防止等重点措置を実施の都府県が急激に増加しております。このような状況の中で、私としましては、市民の皆様の命と生活を守るため、新型コロナウイルス感染への対応を最優先に取り組むこととして、今回の支援策については感染拡大防止と社会経済活動の両立を基本に必要な施策を進めることにいたしました。
 支援策につきましては、国、道の施策を踏まえた中で、市として取り組むべき事業を予算化したところであり、特に、地域経済対策では、昨年に実績のあるプレミアム付商品券事業、飲食店等クーポン事業など、一定の効果がありました事業を中心に、本年度も地域経済の回復に向けて実施をしたいと考えております。また、感染防止対策においては転入者等へのPCR検査助成事業、この事業では、転入者や帰省する学生、里帰り出産の方を対象とすることで、家族間の安心安全を図ってまいりたいと考えており、本事業は、新たな取組みとなるものであります。いずれにいたしましても、このような考え方に立って、今後も感染防止対策の取り組みを進めてまいりたいと思います。

記者:
 コロナの情報公開ですが、北海道として今月下旬から市町村別、週ごとの感染者数を公表される方針ということになっていますが、市の感染の情報公開について、市民の方々から色々とご意見があったと思いますが、道の方針について、市としてどのように捉えているのか、市としての情報公開の方法が変わるのかをお聞きします。

市長:
 情報公開の在り方につきましては、ご承知のとおり、私もこれまでできるだけ、市民の皆様の感染防止につながるように状況を把握するため、情報公開については実施していただきたいとお話をしてきました。報道の記事によると各自治体それぞれ賛成又は検討を要するなど、様々な形で受け取るところがあるようですが、北見市としては、なるべく差し支えない範囲で公表をしていただいて、そのことが市民の皆様の感染防止に向けた意識を高める要因に繋がっていけば良いと思っています。情報公開の在り方につきましては、最終的にどのような形で示されるのかについては、まだ私どもとしても承知をしておりませんので、公表の内容が明らかになり、充分に確認した中で、取り組みを進めていきたいと考えております。

記者:
 ワクチン接種の件ですが、昨日、菅総理並びにワクチン担当大臣が9月をめどに必要量が供給できることを言っていますけども、北見市においては、仮に国の言うとおり9月をめどに必要数の確保ができるのであれば、それに応じて接種ができるという見通しを持っておられるのか、会場や接種する医師等の関係でめどが立っていないのか、どのような見通しを持っておられるのかということと、一昨日北見市に届いたワクチン1箱分、約1,000回分の内300回分を医療従事者に回すということについて市長の所感について教えてください。

市長:
 まず、医療従事者への配分についてですけれども、先般、事前に担当部の方から皆様にもレクチャーをさせていただきましたが、医療従事者の方にはまだ行届いていない部分がありましたので、300回分だけ事前に渡して、それ以外については高齢者の方々の対応を進めさせていただきたいと思います。

記者:
 市長の所感は。

市長:
 私としては、適正な対応であり良かったと思っております。明日から高齢者の接種が始まりますので、接種体制を確保するための対応を進めさせていただきたいと思っています。それから国から発表されましたワクチン供給の部分ですけれども、市としても、医療機関などと打ち合わせをさせていただき、その状況に向けた対応ができるのか、検討させていただきたいと思っています。

記者:
 今の質問に関連してですが、元々医療機関の接種については道が担当し、道が保有するワクチンで対応するという中で、なかなか進まずに他の自治体でも高齢者向けのワクチンを医療者に振り分けるというような事態が起きています。その中で北見市として300回分を医療従事者に振り分けるという対応を取ることにした理由はどのようにお考えですか。

市長:
 医療関係者の方に300回分を配分したのは、高齢者接種を進めるうえで、医療従事者が携わらなければならないということで、まずは感染防止対策をきちんと医療従事者にとっていただいて、安心できる状況をつくったうえで、高齢者等の接種に向けた準備を進めていただきたいということで取り組みをさせていただいております。なお、医療機関ともお話をさせていただいて、今回の配分についてご理解いただいております。

記者:
 そういう意味では市としては当初からすると、イレギュラーな対応ということになると思いますが、それはいわゆる集団接種の体制を構築していくためにも必要なことであるという考えなのでしょうか。

市長:
 そのとおりです。

記者:
 ワクチン接種に関して、26日の週から届くワクチンについて1箱から8箱に増える見通しと伺いましたが、実際に市が要請している分には満たないが供給量が増えてきているということ、それに伴い5月の下旬には一般の高齢者の方の集団接種を始めることになると思いますが、現状のワクチンの供給量について、また、明日から高齢者向けのワクチン接種が始まることについて、市長のお考えを伺えればと思います。

市長:
 ワクチンの一番の目的は、接種をしていただいて感染拡大を防止することでありますので、届いた状況に応じて順次、高齢者、基礎疾患のある人、順番が定められている方々への接種が順調に進むように最大限努力するのが務めであると思っております。ただ、様々な関係者の方や、医療機関も含めて皆様のご協力を得ながら進めなければいけませんので、手際よく、正しい情報に基づいて実施するための状況を構築するために、今後においても、しっかりと取り組みを進めていきたいと思います。

記者:
 集団接種に関しては、今月、厚生労働省の調査で、先月末の時点で約7割の自治体が集団接種に関わる医療従事者の確保が出来ていないというような回答をしているという調査結果が出ていますが、集団接種会場における医療従事者の確保が困難な中で北見市として今どういった状況にあるのか、確保できる見込みがあるのか。そのあたりはいかがでしょうか。

担当職員:
 今のところは、医療関係者へのアンケート調査で状況を確認中ですが、医療従事者が対応できるようなことで集団接種を進めていきたいと思っております。おおむね対応できる態勢になるとは思っていますが、集団接種がスタートを切ることが決まったところでありますので、実際に対応いただけるのかどうかの調査を進めることになると思っています。

記者:
 今お答えありましたが、ワクチンの供給があっても集団接種の体制を構築しなければ、実際にワクチンの接種には至らないと思いますが、改めてワクチンの供給がこれだけ上向いてくる中で、市として接種体制を含めてどういった対応を取っていくのか、そこについての市長のお考えをお伺いします。

市長:
 先ほども申しましたが、今後、これからの方向性について国からの情報が道を通じて提供されることと思いますが、体制整備については、情報が提供され次第、関係機関の皆様と話し合うこととしているので、その場面で確認をしながら全体的に一つ一つ前に向けて動き出すように取り組みを進めてまいりたいと思っています。

記者:
 LCCのピーチの関空便の就航が公表されたと思いますが、これまで誘致されてきた市長としての受け止めをお聞かせいただきたいのと、今回、補正予算の事業に網走市と一緒に実施する女満別成田間の定着を狙う事業がありましたが、関空便を加える考えは今のところないのでしょうか。

市長:
 まず、7月から関西国際空港線が就航することについては、大変嬉しく思っています。これまで要請活動に取り組むなかで、今年2月の成田線を含めてピーチの就航については、大変嬉しく思っていますし、この道東オホーツクの圏域に多くの皆さまに足を運んでいただけるような状況となり、新たな目標ができたということでは大変嬉しく思っています。なお、現在、成田線では網走市とも連携を図りながら、例えばこちらに来る人たちが往復その路線を使う、なおかつ、北見市の場合は、北見市内に泊まる、そういう方には何らかの形で支援策は提供したいと思っています。また、合わせて北見市在住の方については、往復航空券を使った場合は、それに伴う支援策を一定期間実施していきたいと考えており、そのような方向で取り組みを進めています。いずれにしても、コロナ禍という大変厳しい状況ではありますが、良い方向に向かっていただくように願っているところでありますので、よろしくお願いしたいと思っています。

記者:
 エクアドルの合宿の件ですが、これはエクアドルの方からは予定通り合宿に行くと言っているのですか、そういった話は全然聞いてないのか、現時点でどのように見ておられますか。予定通り来るということで予算をつけていると思うが、確実に来るという話はあるのですか。

市長:
 確実に来ると言いますか、来ることを前提に組織委員会を通じてわれわれの方には情報をいただいており、今回予算措置をしています。

記者:
 大会を運営する側はやりたいと言っても、現時点で緊急事態宣言が発出されるような状況にあるわけで、もう半年もない中、不確実な状況の中で、情報収集することも並行して必要なことではないですか。そういうことをしているのですか。

市長:
 直接、エクアドルとのやり取りではなく、ホストタウン締結にあたってはオリンピック組織委員会を通じておりますので、そちらの方から逐一何かあれば情報をいただくということとなっており、必要に応じて相談をさせていただいております。ただ、今のところは実施する前提で予算措置をさせていただいて、取り組みを進めていくという状況であります。

記者:
 市側からの情報収集はしていないのですね。直接エクアドルに聞くということはされていないということですか。

市長:
 日本の窓口を通じての確認はさせていただいております。

記者:
 確認したところどうだったのですか。

市長:
 今のところは実施をするということで、市として準備を進めています。

記者:
 ピーチの関空便に関しては、成田線と同じような助成事業は行うのでしょうか。

市長:
 検討はしたいと思っています。


以上。

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