北見の環境の状況-水環境

2016年9月9日

水環境

 水は人の生活に欠くことのできないものの一つです。飲料水や炊事など日常生活に直接必要であるばかりでなく、農業や工業など多目的に利用されています。また川辺や海岸などは住民の散策やレクリェーション等、憩いの場であり、魚介類の生息の場でもあります。

 北見市内には、常呂川本流をはじめ、無加川、訓子府川、小町川、小石川、ハナワビバウシ川、鉄南川などの中小河川が流れており、その多くは常呂川水系に属します。
 常呂川水系の水質汚濁源は、製造業等の工場排水、農畜産系排水及び生活排水、農地・市街地からの降雨等に伴う流出水などがあり、昭和47年以前、常呂川水系は汚濁が進んだ河川でしたが、水質汚濁防止法の施行により排水規制が規定されたことなどを背景として、工場排水の処理施設や公共下水道の整備が進み、河川の汚濁は年々改善されてきました。
また、昭和45年9月には常呂川の環境基準(水質汚濁に係る水域類型の指定)が設定されました。
 平成4年6月には、常呂川水系の横断的な環境の保全と創造を目的に、流域1市5町(当時=北見市・置戸町・訓子府町・留辺蘂町・端野町・常呂町)は、「常呂川水系環境保全対策協議会」を設立し、広域的な水質調査や各種啓発事業の展開など総合的な環境保全対策を推進し、平成21年10月1日、1市2町(北見市、置戸町、訓子府町)による統一条例として、「常呂川水系環境保全条例」を制定しました。
 

水質汚染の現況 

 水質調査は、常呂川水系環境保全対策協議会において常呂川本流、無加川、訓子府川、仁頃川の4河川11地点で実施し、当市において市内小河川14河川17地点について実施しています。 

【グラフを見る】 常呂川・訓子府川・無加川BOD経年変化 市内小河川BOD経年変化

 

水質汚濁防止の施策

環境基準の設定

 水質保全行政の目標として、公共水域の水質汚濁に関する環境上の条件について、人の健康を保護し生活環境を保全する上で維持することが望ましい基準(環境基準)が、環境基本法に基づき設定されています。

 環境基準のうち、人の健康の保護に関するものは、27項目が全公共用水域について一律に定められ、直ちに達成、維持されるよう努めることになっています。

 生活環境の保全に関するものについては、河川、湖沼、海域ごとに利用目的等に応じた水域類型が設けられ、それぞれBOD、COD等9項目について環境基準が定められています。

 

排水基準の設定

 水質汚濁防止法に基づいて、公共用水域に汚水又は廃液を排出する施設を設置している工場等に対して、排水の規制が行われています。

 

生活排水対策の推進

生活排水対策

 「生活排水」は台所、風呂及び洗濯排水等の「生活雑排水」と「し尿」に大別され、この生活雑排水が河川の主要な汚濁原因になっています。
 北見市の下水道普及率は94.2%(平成24年3月31日現在)に達していますが、今後とも公共下水道等の整備を進めていきます。
 

合併処理浄化槽の整備

  生活雑排水とし尿を併せて処理する合併処理浄化槽は、河川に排出されるBOD負荷量を大幅に削減できるため、特に下水道未整備地区において生活排水対策の有効な手段となっています。
 合併処理浄化槽の設置に当たっては、国及び北見市独自の補助制度があり、公共下水道・農業漁業集落排水処理区域等以外の全域を対象に費用の一部補助を行っております。

  なお、設置後には定期的に保守点検の義務が課せられ、その結果に対する指導も行っています。

 

農畜産系排水対策の推進

  平成11年11月に「家畜排せつ物の管理の適正化及び利用の促進に関する法律」が施行され、牛10頭、豚100頭、鶏2,000羽、馬10頭以上の飼育を行っている畜産農家に対し、平成16年10月までに堆肥舎の整備など家畜ふん尿の適正な管理が義務付けられました。
 管理基準が適用される畜産農家への施設整備は計画に基づき、整備完了しています。
 

監視および指導

 水質汚濁防止法等に基づく特定施設を有する工場、事業場に対しては、必要な届出義務が課せられており、北海道では立ち入り調査などを行い、発生源に対する監視、指導を行っています。