「ところ遺跡の森」便り

2018年10月1日

 

 

 「ところ遺跡の森」便りは北見市常呂自治区内で市報に折込で配布されている社会教育情報内に毎号掲載しているものです。
 イベント案内をはじめ、考古・自然など「ところ遺跡の森」に関連する情報を毎月お届けしています。
 (毎月初め更新予定。ここに掲載したものは、写真・文章は当初掲載時のものから一部変更している場合があります。)

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2018年 10月号 大島2遺跡 4号住居の発掘

 今年も8月下旬から9月上旬にかけて、昨年に引き続き大島2遺跡(森林公園の近く)の4号住居の発掘調査が行われました。

 今年は4号竪穴住居で昨年検出したカマドや柱穴などの住居に伴う遺構と、炭化材(焼け落ちた住居の建築資材が蒸し焼きに

なり炭化したものなど)の記録を中心に行いました。特にカマドではカマドの構造を知る上で貴重な発見がありました。

 下の写真はカマドの袖という土器を支えるかまくら状の部位の片側になりますが、右の赤く焼けた部分はカマドの内側つまり

毎日火をおこしていた場所になります。よく見ると土器片のように形のしっかりした粘土が張り付いています。これはカマドの

構築材というカマドを丈夫にするため内側に張り付けられた粘土です。写真中央の黄色い部分は生焼け状の粘土です。赤くなっ

ている部分も本来はこのような色をしていたのでしょう。そして写真の左側にある平たい石これはカマドの袖石と呼ばれるもの

で心材(骨組みのようなもの)としての役割があったと考えられています。

 このようにサンドイッチ状に内側から、構築材+粘土+平石というようにはっきりとした痕跡が残るカマドは少なく、貴重な

データが増えたといえるでしょう。

 今年度は悪天候により急遽「遺跡見学会」が中止となり楽しみにしていらっしゃった皆様にはご迷惑をお掛けし本当に申し訳

ございません。今後も遺跡見学会は行っていきますので、ぜひ現地にて遺跡というのはどういったものか見てください。

カマド袖

 

 

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