「ところ遺跡の森」便り

2018年12月1日

 

 

 「ところ遺跡の森」便りは北見市常呂自治区内で市報に折込で配布されている社会教育情報内に毎号掲載しているものです。
 イベント案内をはじめ、考古・自然など「ところ遺跡の森」に関連する情報を毎月お届けしています。
 (毎月初め更新予定。ここに掲載したものは、写真・文章は当初掲載時のものから一部変更している場合があります。)

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2018年 12月号 炭になった資料について

 今年も残すところあとわずかとなりましたが、昨年より多くの来場者に来ていただき嬉しく思います。

 今回は展示案内の際に良く聞かれる質問として炭になった資料についてお話いたします。

 下の写真はご存知の方も多いと思いますが、オホーツク文化貼付文期(約1,100年前)のフクロウの彫刻です。これは元々木製の彫刻でしたが、火災に巻き込まれたことで炭になっています。単に炭化物といいますが、炭化したことで900年近く形を保ち続けています。植物などの有機物のままでは腐って分解されてしまいますが炭化することで無機物に限りなく近い状態になり長期間形を残します。無機物になれば腐って分解されることはありませんが炭化物が完全な形で出土することはまれで、写真のフクロウ彫刻も出土した時には下側部分は無く、どのような道具であったのかは不明です。

 また、炭化物になっても部分的に有機質があれば腐りますし、蒸し焼きではなく燃焼すれば灰になり、水に長期間触れていれば崩れて泥炭のようになります。出土後の保存処理を忘れてもバラバラに崩れていきます。

 石器や土器と違い派手さはありませんが貴重な資料のため博物館で炭化物を見る機会がありましたら、ぜひ注目してみてください。

フクロウ1フクロウ2

 

 

 

 

 

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