北見市の誘致企業紹介 第8回 リコーITソリューションズ(株) 北見事業所

2015年5月15日

リコーITソリューションズ株式会社

北見事業所

北見事業所

 

第8回目は、プリンター、複合機等の組み込みソフトウェア開発などを手掛けるリコーITソリューションズ(株)を紹介します。

北見事業所責任者の渡部 浩さんに、同社の事業内容や地域との関わりについて伺いました。

 

渡辺さん

北見事業所 責任者 渡部 浩さん

ビート移送風景

北見事業所での作業風景

袋詰め

テレビ会議システムによる打ち合わせ

倉庫内風景

北斗高校強行遠足のサポート

北見工大

北見工業大学での実習

 

 

-リコーITソリューションズ(株)の紹介をお願いします。

渡部さん:お客さま企業のワークスタイル改革や、業務プロセス変革を実現するITソリューション(ITによる課題解決)・製品・サービスをリコーグループとともにご提供しています。


(事業内容について)具体的な事業の一つとして、複合機、プロジェクター、テレビ会議システムなど、リコーグループ製品の組み込みソフト開発や、リコー製品を利用したサービスの開発があります。製品の知能ともなる「ソフトウェア開発」を担い、製品・サービスの企画段階から開発に参加しています。もう一つがリコーグループのシステムインテグレーション(システムの開発~運用の一貫請負)事業で、リコーのグローバルなITインフラ・アプリケーションの構築・運用・保守を手掛けています。ここで培ったノウハウは、リコーのお客さま向けのソリューション提供に生かされています。


(拠点について)北海道から九州まで、全国7カ所に開発拠点(事業所)があり、各事業所が強みと個性を持っています。事業所を横断してプロジェクト開発を進めることもあります。


-北見事業所について教えてください。

渡部さん:平成元年10月から業務を開始、平成7年にここ北見ハイテクパークに現在の社屋が竣工しました。

 

-社屋の形状がユニークですよね。

渡部さん:蝶が羽ばたく姿をイメージしたデザインになっています。エントランスが胴体、その両側の事務所が羽です。真上から見ていただくと良くわかります。

 

-北見事業所ではどのようなお仕事をされているのですか?

渡部さん:北見事業所は企業向けMFP(デジタル複合機)のネットワークやシミュレーターが得意分野です。今までは、印刷やコピーが主だったコピー機ですが、デジタル化により、近年は入力装置としての役割も大きくなっています。

例えば、「取り込んだ画像をデジタルデータに変換し、ネットワークを利用してあらかじめ登録してある送付先に一斉に配信する」ということも可能です。このように機能を組み合わせて、お客さまの課題解決につなげるソフトウェアの開発にも取り組んでいます。

また、シミュレーターは、開発する機器を擬似的にパソコン上で再現するソフトウェアです。このシミュレーターにより、高価な試作機の製作台数を削減することができ、開発コストの大幅な圧縮が可能となっているほか、コールセンターのオペレーターによる機器の動作確認や、機器の保守技術者向け教育でも利用されています。

 

-北斗高校の強行遠足をサポートとしていると伺いました。

渡部さん:平成17年の開発拠点統合合併を契機に、我々のIT技術を生かして何か地域のお役に立てないだろうかと考えていたところ、北見北斗高校で行われている強行遠足の関門通過チェックが、手作業のためご苦労されているというお話を伺いました。

そこで、若手メンバーを中心にアイデアを出しあい、平成20年より、関門チェックのシステムをご提供し、サポートさせていただいています。このシステムは、長く使っていただくために、とにかく安く簡単に使えるものという方針で、バーコードリーダーや表計算ソフトを使って開発しました。当日は北斗高校所有のパソコンだけで関門チェックを実施することができています。

 

-処理の迅速化や省力化だけでなく、さまざまな面で大好評だそうですね。

渡部さん:関門通過の速報をメール等で送って、本部で印刷して掲示していますが、生徒さんだけでなく、ご家族にも喜んでいただいているようです。

また、関門の通過人数がすぐに解りますので、お菓子など栄養補給物の過不足確認などにも役立てていただいていると聞いています。

 

-北見工業大学でも講義等をご担当されていますね。

渡部さん:銀行ATMや駅の自動改札機、携帯電話などコンピュータが組み込まれる機器は年々、高度化や複雑化、多様化が進んでいます。大規模な組み込みソフトウェアを迅速に開発することが求められる一方、企業の開発現場では高度な組み込み系技術者が圧倒的に不足しています。

北見工業大学ではこうした技術者不足に対応するため、組み込み系技術者養成カリキュラムを展開していますが、当社では平成20年より情報システム工学専攻(大学院博士前期課程)1年生を対象に、さまざまなセンサーを総合的に活用した知的ロボットの動作計画、実行に関する演習について、非常勤講師としてご協力させていただいています。

 

-同大学との共同研究も実施されていると伺いました。

渡部さん:電気・電子工学科、小原教授のご研究「寒冷地に特化した自然エネルギーの活用システム」に参加させていただいています。さまざまな自然エネルギーをうまく組み合わせることでシステム全体のエネルギー効率を高めることが目的で、当社の強みであるネットワーク技術が生かせるのではないかと考えたのが始まりです。

再生可能エネルギーは、自然任せではコントロールできません。例えば太陽光発電の出力が下がってきたときに、ガスハイドレードや燃料電池などの電力源を素早くコントロールすることで、電力供給をいかに安定化させるかなどを研究しています。実験装置は通信によるコントロールが可能であり、コマンド(命令)の送信により電圧を上下する実験を行っています。

当社は、発電機や蓄電池などの機器をコントロールするための通信技術を担っています。寒冷地は暖房に要するエネルギー需要が高く、北見市に立地する当事業所ならではのテーマと考えています。

 

-最後に北見市民の皆さんへメッセージをお願いします。

渡部さん:おかげさまで、北見事業所は昨年、無事に25周年を迎えることができました。北見市発展のためにも、引き続き事業拡大を目指し、雇用創出という面で貢献していきたいと考えます。

また、私どもの保有する技術を生かして、地域の困りごとを解決するようなシステムやサービスの創出という面でもお役に立ちたいと考えております。北見市民の皆さまには今後ともご支援を賜りますよう、よろしくお願いいたします。

 

(文中のデータは全て平成27年3月現在のものです)