合流式下水道の改善について

2016年7月22日

合流式下水道改善の必要性 

 合流式下水道とは、汚水と雨水を同一の管(合流管)で排除する方式であり、必要なルートに管を1本だけ布設することで、早期にまた安価に下水道の恩恵を受けられるというメリットがあり、下水道事業を早期に着手した自治体では多く採用されています。(詳しくは下水道のしくみをご覧ください)

合流式分流式の模式図

 北見市は昭和37年に着手しましたが、下水道の普及を第一目的とし、当時主流であった合流式下水道を採用して下水道整備した区域があります。

 しかし、合流式下水道は雨水吐室で一定量以上の下水が流れると分水し、これを未処理のまま放流するという構造上の特性があり、平成12年には、東京都のお台場海浜公園においてオイルボール(油の塊)が漂着し、水環境の悪化の問題として新聞報道されました。

 この問題は、改めて合流式下水道の問題を顕在化させるものとなり、社会的な緊急の対応が求められることとなりました。そこで、国土交通省は、この事態を重く受け止めて、学識経験者、国土交通省、環境省等で「合流式下水道改善対策検討委員会」を設置し、本格的な対策の実施に取り組むこととなりました。

 また、平成15年に下水道法施行令の一部が改正され、合流式下水道についても、雨天時に下水を公共用水域に放流する吐口からの放流水量を減少させること、雨水の影響が大きい時の放流水の水質を分流式下水道の雨水水質と同程度の水質にすること等が規程され、原則、平成25年度までに対策を完了することが義務付けられました。

 対象地区の改善目標としては、以下の3項目です。
 

  1. 汚濁負荷量の軽減 (分流式下水道と置き換えた場合に、排出する汚濁負荷量と同程度以下となること。)
  2. 公衆衛生上の安全確保 (全ての雨水吐において、未処理放流水の放流回数を半減させること。)
  3. きょう雑物の削減 (全ての雨水吐で、きょう雑物の流出を極力防止すること。)

 

 

合流改善対策 

 北見市においても、国の方針を踏まえ改善目標を達成するため、平成16年に改善計画を策定し、平成25年度までに以下の対策を実施しました。

 

  1. 合流区域のうちの一部を分流化する。
  2. 合流区域の吐け口からの未処理下水の放流回数を半減させるため、雨水吐室26箇所を8箇所とする。
  3. 合流区域からの汚濁負荷量を削減するため、雨水滞水池設をす設置する。
  4. きょう雑物対策のため、雨水吐室8箇所にスクリーンを設置する。
 
  • スクリーンの設置
 雨水吐室内にスクリーンを設置することにより、きょう雑物は合流下水とともに処理場へ送水し、きょう雑物のない合流下水が吐口より河川へ放流されることとなります。
 

 

ろ過スクリーンの一例

 
 
  • 合流区域の一部分流化

 汚水管か雨水管を新設することで、未処理放流水の流出を防止することができます。

分流化模式図下水道管布設写真

  • 雨水滞水池の設置

 合流式下水道では、降雨初期の合流下水(ファーストフラッシュ)が汚水の影響が強く、汚濁を示す指標となる水質が高い値を示す傾向にあります。このファーストフラッシュが未処理で放流されると公共用水域に与える影響も大きくなります。したがって、この降雨初期の合流下水を一時貯留するために雨水滞水池を設置し、貯留した合流下水を晴天時に送水し処理することで、汚濁負荷を削減します。

雨水滞水池模式図

 

 北見市合流式下水道緊急改善事業の事後評価結果について

  

 「北見市合流式下水道緊急改善事業は、平成25年度に完了し平成26年度に事業の評価を実施しました。その評価の透明性、客観性を確保するため、学識経験者、経済団体、市民の立場の方々で組織する北見市上下水道審議会の場を 「アドバイザー会議」 として開催し、事業効果の説明を行い、公共用水域 に対する水質改善効果が認められましたので公表します。

 

 合流式下水道緊急改善事業事後評価アドバイザー会議

 ・第1回アドバイザー会議(平成27年6月1日 ・北見市上下水道審議会)

 ・第2回アドバイザー会議(平成27年8月20日・北見市上下水道審議会)

 

 

  • 今後の方針

 下水道法令等で示された緊急改善は、事業の完了により当面の目標は達成しましたが、継続的に観察及び調査を行い、環境部局とも連携を図りながら、公共用水域の保全に努めます。また、残合流区域については、今後の経営状況を見ながら、必要に応じて対策に取り組んでいきます。

 

 

 

お問い合わせ

上下水道局下水道課
電話:0157-25-1160
ファクシミリ:0157-31-3591