「ところ遺跡の森」便り【2017年4月号~9月号】

2017年10月20日

 「ところ遺跡の森」便りは北見市常呂自治区内で市報に折込で配布されている社会教育情報内に毎号掲載しているものです。
 イベント案内をはじめ、考古・自然など「ところ遺跡の森」に関連する情報を毎月お届けしています。
 (毎月初め更新予定。ここに掲載したものは、写真・文章は当初掲載時のものから一部変更している場合があります。)

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2017年4月号

~東京大学文学部カレンダー【2017年度版】~

 東京大学文学部では毎年、学部の関連施設をテーマにしたカレンダーを作成しています。

 2017年度版は前年度に引き続き、北見市常呂町栄浦にある東京大学の北海文化研究常呂実習施設がテーマになっています。

 カレンダー掲載の写真として、実習施設とともに、ところ遺跡の森やサロマ湖などの画像も使用されています。

 A5判、見開きで2ヶ月ずつの掲載で2017年4月から2018年3月までのカレンダーとなっています。

 今回、常呂実習施設からのご厚意でこのカレンダーを地元での配布用にご提供いただきました。

 ところ遺跡の館・ところ埋蔵文化財センターにて無料配布していますので、ご希望の方は各窓口までお申出ください(部数に限りがありますので配布終了の際はご了承ください)。

2017 年カレンダー

 

2017年5月号

~ところ文庫 第33巻 刊行~

 常呂町郷土研究同好会は、30年以上にわたって郷土の自然、歴史、文化を後代に伝える活動をおこなっている団体で、毎年、常呂地域についての色々なテーマを扱った「ところ文庫」の刊行をおこなっています。

 平成28年度には「ところ文庫」第33巻「常呂歴史物語II-入植編-」(1冊500円)が刊行されました。第33巻では、常呂の入植地選定から開拓初期の生活についての詳細が紹介されています。

 特に開拓初期、入植後の生活や当時の常呂についてわかりやすく丁寧に解説しているため、常呂の郷土史を学ぶのに最適な本となっています。

ところ文庫33

2017年6月号

~ところ遺跡の森ガイドブック 配布中!!~

 平成29年4月からところ遺跡の館にてところ遺跡の森ガイドブックを配布しております。

A5版の携帯しやすい大きさで、中には20ページ以上にわたり「ところ遺跡の森」で発掘された竪穴住居の紹介が写真やイラストつきでくわしくのっています。

特に現在復元中の1号竪穴(約1,000年前の家)の構造については、このガイドブックが一番くわしく紹介しています。

ところ遺跡の森をもっと楽しく散策するために、この機会にぜひお手にとってみてください。

ガイドブックは遺跡の館の受付で取り扱っておりますので、お気軽に声をおかけ下さい。

*在庫が切れ次第配布を終了いたしますので、ご了承願います。

6月号

 

2017年7月号

~ところ遺跡の森 住居跡のくぼみについて~

ところ遺跡の森では、史跡整備事業として擦文の村にある復元竪穴住居の再建が行われています。

その周囲には四角形のくぼみがありますが、これが約1,000年前の家の跡です。

竪穴住居は地面を掘りくぼめて建てるため、時代によって円形や四角形などの窪みとして現在でも地表からその痕跡を確認することができます。

北海道では気候や樹種の関係から数千年前の家の跡も埋まりきらないことがあるのです。

また、堀くぼめた場所は固く締まった粘土層まで達しているため、写真のように雨水や雪解け水が溜まることもしばしばあります(写真の白線内が溜まった雨水)。

ある意味人口の溜め池となる竪穴の窪みですが、竪穴内は周囲と異なる環境になるため樹木が根を伸ばしにくかったり、

草花も成長する種類が制限されたり、竪穴内が一つの生態系を形づくります。

雨が降った後は竪穴を見てみると新しい発見があるかもしれません。

竪穴住居内に溜まる水

2017年8月号

○「遺跡見学・発掘体験教室」のお知らせ

「遺跡見学・発掘体験教室」を実施します。今回はところ遺跡の森(国指定史跡「常呂遺跡」の一部)で現在再建中の竪穴住居(約1,000年前:擦文時代)の見学と、

東京大学により発掘調査中の大島1遺跡の現地をめぐり、大島1遺跡では竪穴住居(たてあなじゅうきょ)の跡の発掘も体験していただきます。

普段見ることのできない遺跡の発掘の様子を体験できる数少ない機会です。参加をご希望の方は下記までお申込みをお願いします。

定員になりしだい、申込みを締め切りますのでご了承ください定員に達したため受付を終了しました

 

 

○申込・問合せ:ところ埋蔵文化財センター

電話0152-54-3167(月曜休館)

8月1日(火)~24日(木)申込受付

定員:申込み順に先着10名まで

日時:平成29年8月26日(土)

午前10:00~12:30

集合:ところ遺跡の館 午前10:00

講師:熊木俊朗氏(東京大学准教授)

その他:小学生以下は保護者同伴でご参加ください。

長靴必須。

当日は汚れてもよい服装で、軍手・タオル・飲み物・虫除けスプレー等をご持参ください。詳細は申込時にお尋ね下さい。

 

2017年9月号

○須恵器(すえき)のおはなし【ところ遺跡の館展示品より】

ところ遺跡の館の展示資料のうち、一風変わった土器があります。

擦文時代(約1,000年前)のコーナーにある須恵器(すえき)という土器です。

展示室にある他の土器とくらべると、灰色で硬く焼きしまっているという特徴があります。この特徴は窯の中で焼かれたことを示しています。

須恵器はその製作技術を含め、朝鮮半島から日本におよそ1,500~1,600年前に伝わりました。

東日本における須恵器を焼く技術は、およそ900~1,000年前に青森県まで伝わると、北海道へはやってきませんでした。

展示室にある須恵器も分析の結果、青森県五所川原窯跡群(あおもりけんごしょがわらようせきぐん)で作られた須恵器と判明しました。

おそらくお酒のような液体を入れたと考えられる須恵器ですが、常呂まで運んだことを考えると苦労が偲ばれます。

TK-67遺跡出土 須恵器

 

お問い合わせ

北見市教育委員会常呂教育事務所
ところ遺跡の森

〒093-0216
北海道北見市常呂町字栄浦371番地
電話:0152-54-3393
FAX:0152-54-3538