ところ遺跡の森:平成28年度の主な事業

2017年5月10日

 

平成28年度の埋蔵文化財調査

大島2遺跡の発掘調査

調査要項
 遺跡名 大島2遺跡
 所在地 北見市常呂町字東浜73-8、112-11
 調査期間 2016(平成28)年8月19日~9月30日
 発掘面積 416m2
 調査主体 東京大学大学院人文社会系研究科 研究科長 熊野純彦
 調査担当者 東京大学大学院人文社会系研究科 准教授 熊木俊朗

 

 大島2遺跡は常呂の市街地の東、森林公園がある丘陵上に広がる遺跡です。擦文時代の竪穴住居跡が200基以上残されている大規模な遺跡で、平成21(2009)年から東京大学考古学研究室により発掘調査が実施されています。

大島2地形図

 

 調査地点では標高65mの尾根上に竪穴住居跡が並んでいます。平成28(2016)年度に発掘されたのは3号竪穴と4号竪穴と5号竪穴の、 3基の竪穴住居跡です(地図の緑色の部分)。

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 今年度発掘された竪穴住居跡のうち、平成26年度から調査継続中でした3号竪穴は調査が終了いたしました。

 3号竪穴住居はカマドが2基(1基は古いカマドで煙道のみ確認)あり新しいカマドからは環状の土製品が3点みつかりました。

 この土製品がどのようなものだったかは現在不明ですが、出土した位置や土製品の状態からカマドが使用されなくなってから、置かれたものと思われます。

《写真左:環状土製品》

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  《写真上:甕(かめ)(2015年出土)》                    《写真上:刀子(とうす)》

 3号竪穴のカマド付近からはこれまでの調査を含めて他に多数の遺物が見つかっています。

 煮炊きに使ったとみられる甕(かめ:現在の鍋のように使う底の深い土器)や、刀子(とうす:鉄製のナイフ)がみつかりました。

 

 

平成28年度実施の「遺跡の森」事業

遺跡見学・発掘体験教室

発掘体験

 8月27日(土)、発掘調査中の大島2遺跡にて遺跡見学・発掘体験を実施しました。

 東京大学・熊木俊朗准教授を講師として遺跡の概要や調査状況について解説していただき、

また参加者に発掘調査の一部を体験していただきました。

考古学講演会

 平成29年3月18日(土)、国際教養大学助教授 根岸 洋 先生を講師にお招きして、考古学講演会「歴史再発見・常呂遺跡と竪穴住居ー東北地方の遺跡からみた北の古代文化」を実施しました。

 世界遺産登録を目指す青森県三内丸山遺跡の長方形大型竪穴住居「ロングハウス」の竪穴住居や東北北部の様々な古代の住居と比較しながら、竪穴住居の復元と当時の生活についてご講演いただきました。

講演会ポスター

 

団体利用

 申込みのあった団体を対象に、展示解説及び各種体験学習を実施しました。

 遺跡の森展示解説  1,122人  (55団体)  遺跡の館・埋蔵文化財センターの展示物、及び遺跡の森の案内・解説
 勾玉作り教室    45人 (2団体)  滑石を使った勾玉製作体験
 土器作り教室    27人 (1団体)  粘土を使った縄文土器製作体験

 

史跡整備専門委員会議

 国指定史跡「常呂遺跡」について、各種分野の専門家を委員として整備計画の検討をおこないました。

 平成28年度の会議は平成28年10月6日と平成29年3月3日に実施しました。

 

お問い合わせ

北見市教育委員会常呂教育事務所
ところ遺跡の森

〒093-0216
北海道北見市常呂町字栄浦371番地
電話:0152-54-3393
FAX:0152-54-3538