北見市の環境_ダイオキシン類の状況

2020年3月9日

ダイオキシン類

ダイオキシン類について

 ダイオキシン類対策特別措置法(以下ダイオキシン類特措法)においては、ポリ塩化ジベンゾ−パラ−ジオキシン(PCDD)、ポリ塩化ジベンゾフラン(PCDF)、コプラナーポリ塩化ビフェニル(コプラナーPCB)を「ダイオキシン類」と定義しています。
 PCDDは75種類、PCDFは135種類、コプラナーPCBは10種類の仲間があり、このうち2.3.7.8-TCDDと呼ばれる物質がダイオキシン類の中で最も毒性が強いと言われています。
 ダイオキシン類は人工的に作られる化学物質の中で最も強い毒性を持っており、生殖機能への悪影響、遺伝子への悪影響、発ガン性、内臓障害が指摘されています。
 ダイオキシン類の主な発生源はごみ焼却によるものですが、鉄鋼用電気炉などの金属精錬における熱処理工程など、様々なところで発生します。
 ごみ焼却によるダイオキシン類の発生の原因は、温度や排気ガス等の管理が不十分な施設で、焼却が行われていたためといわれています。ダイオキシン類は不完全燃焼によって発生しやすくなることが知られており、800℃以上の高温での焼却、排気ガスの適正な処理ができる設備の整った焼却施設での処理が望ましく、焼却施設の構造基準についても規制されています。
 これらの規制により、国(環境省)で発表されたダイオキシン類の排出の目録(排出インベントリー)では、わが国のダイオキシン類の年内排出量は、平成9年の7,680〜8,135g-TEQから、平成29年の106〜107g-TEQと20年間で約99%削減されたと見積もられています。

ダイオキシン類の現状

 北見市におけるダイオキシン類調査は、平成11年度に、廃棄物処理場の稼動前調査として、市内3ヶ所で環境大気調査を、市内6ヶ所で環境土壌調査をそれぞれ実施しました。平成12年度からは北見市環境調査と位置付け、北見工業大学との共同研究により環境大気・土壌・水質調査を行ってきました。平成30年度は環境土壌・水質調査を各1ヶ所、年1回ずつ実施しました。なお、これまでの調査で、環境基準を超えるダイオキシン類が検出されたことはありません。

 

表 環境土壌調査結果(単位pg-TEQ/g)

 

環境土壌

 

 
表 環境水質調査結果(単位pg-TEQ/L)
 
無題
 
※ 環境大気については、北海道が市役所北2条仮庁舎で調査しており、平成29年度は0.033pg-TEQ/m3でした。(北海道環境白書’18より)

 

ダイオキシン類による汚染防止の施策

環境基準の設定

 ダイオキシン類特措法により「耐用1日摂取量(TDI)」が4pg-TEQ/kg・日と定められており、その値に基づいて大気・水・水底の底質・土壌の媒体ごとに人の健康を保護する上で維持することが望ましい基準(環境基準)を定めています。

 

 大気環境基準の適用範囲は、工業専用地域、車道部分その他一般公衆が通常生活していない地域又は場所については、適用されません。
 また、土壌環境基準の適用範囲は、廃棄物の埋立地、廃止後の埋立地等であって、一般国民の直接的な暴露及び土壌中のダイオキシン類の水域への移行に対する配慮がなされることにより、外部から適切に区別されている施設に係る土壌については、適用されていません。
 水質環境基準の適用範囲は、全ての公共用水域及び地下水について適用され、水底の底質環境基準についても全ての公共用水域について適用されるものです。

 

ダイオキシン類の環境基準

大気 0.6pg-TEQ/m3以下
水質(水底の底質を除く) 1pg-TEQ/L以下
水底の底質 150pg-TEQ/g以下
土壌

1,000pg-TEQ/g以下

(調査指標値250pg-TEQ/g)

 注)1pgは1兆分の1g
※ 基準値はダイオキシンの中で最も毒性の強い「2,3,7,8-TCDD(2,3,7,8四塩化ジベンゾパラジオキシン)」に換算した値です。
※ 大気と水質の基準値は年間平均値
※土壌については、環境基準が達成されていても、土壌中のダイオキシン類が250pg以上の場合には必要な調査を実施することとしています。

 

排出基準の設定

 ダイオキシン類特措法では施設の種類、施設の規模により、それぞれ排出基準が定められています。
 また、ダイオキシン類特措法に基づく特定施設においては、毎年1回以上のダイオキシン類の濃度測定、ならびに都道府県知事へ測定結果の報告が義務付けられています。

 

監視及び指導

 ダイオキシン類を発生する施設を有する工場、事業場等に対しては、ダイオキシン類対策特別措置法に基づき必要な届出義務が課せられており、北海道オホーツク総合振興局が発生源に対する監視指導を行っています。
 

用語集

TEQ

(毒性等量 Toxicity Equivalency Quantity の略):ダイオキシン類は200種類以上あり、毒性がそれぞれ異なるため、最も毒性の強い2 ,3,7,8−四塩化ジベンゾ−パラ−ジオキシン(2,3,7,8−TCDD)を1として、他の種類のダイオキシンの毒性を換算します。TEQとは、各物質の濃度にこの毒性等価係数を乗じた値の総和のことであり、国際的にダイオキシン類の毒性評価に使用されています。

TDI

(耐用一日摂取量 Tolerable Daily Intake の略):人が一生涯にわたり摂取しても健康に対する有害な影響が現れないと判断される一日あたりの摂取量であり、WHOや各国において科学的知見に基づいて設定されています。

TEF

(毒性等価係数 Toxicity Equivalency Factor の略):ダイオキシンの異性体(化学分子式は同じであるが構造や配置が異なるもの)の中で、最も毒性の強い2 ,3,7,8−四塩化ジベンゾ−パラ−ジオキシン(2,3,7,8−TCDD)の毒性を1としたとき、各異性体ごとの毒性を表した値です。

お問い合わせ

環境課
環境保全係
電話:0157-25-1131