ところ遺跡の森:平成27年度の主な事業

2016年7月8日

 

平成27年度の埋蔵文化財調査

大島2遺跡の発掘調査

調査要項
 遺跡名 大島2遺跡
 所在地 北見市常呂町字東浜73-8、112-11
 調査期間 2015(平成27)年8月8日~9月30日
 発掘面積 246m2
 調査主体 東京大学大学院人文社会系研究科 研究科長 熊野純彦
 調査担当者 東京大学大学院人文社会系研究科 准教授 熊木俊朗

 

 大島2遺跡は常呂の市街地の東、森林公園がある丘陵上に広がる遺跡です。擦文時代の竪穴住居跡が200基以上残されている大規模な遺跡で、平成21(2009)年から東京大学考古学研究室により発掘調査が実施されています。

調査状況

 調査地点では標高65mの尾根上に竪穴住居跡が並んでいます。平成27(2015)年度に発掘されたのは3号竪穴と4号竪穴の、 2基の竪穴住居跡です(地図の緑色の部分)。

かまど
【3号竪穴のかまど】

 今年度発掘された竪穴住居跡のうち、昨年度から調査継続中の3号竪穴は床面にあたる部分の調査が行われました。

 住居内の施設としてはかまどが見つかりました。写真ではかまどの両側を押さえていた石が顔を出しています。

炭化材
【3号竪穴出土の炭化材】

 3号竪穴の床面付近では多数の炭化材が見つかっています。先に調査された1号・2号竪穴と同じく、建物が火災で焼けていました。

 炭化材の大部分は、建物を構成していた木材と見られ、柱や屋根、あるいは住居内にあったベッドなどであったものと考えられています。

 床面の調査は来年度も継続され、炉跡や柱穴など床面に残っていると考えられる施設の確認が行われる予定です。

 

平成27年度実施の「遺跡の森」事業

遺跡見学・発掘体験教室

遺跡見学

 8月22日(土)、発掘調査中の大島2遺跡にて遺跡見学・発掘体験を実施しました。

 東京大学・熊木俊朗准教授を講師として遺跡の概要や調査状況について解説していただき、また参加者に発掘調査の一部を体験していただきました。

考古学講演会

 2月14日(日)、横浜市歴史博物館学芸員・高橋 健 先生を講師にお招きして、考古学講演会「竪穴住居の生活と常呂遺跡」を実施しました。

 常呂遺跡は多数の竪穴住居跡がのこされていることで知られていますが、これらを関東地方の弥生時代遺跡や北アメリカの先住民族等の竪穴住居の記録と比較しながら、竪穴住居の生活がどのように復元されるかについてご講演いただきました。

遺跡の森講演会

 

団体利用

 申込みのあった団体を対象に、展示解説及び各種体験学習を実施しました。

 遺跡の森展示解説 1,626人  (44団体) 遺跡の館・埋蔵文化財センターの展示物、及び遺跡の森の案内・解説
 勾玉作り教室 111人 (5団体) 滑石を使った勾玉製作体験
 土器作り教室 68人 (3団体) 粘土を使った縄文土器製作体験
 土器復元体験 83人 (3団体) 遺跡で出土した土器の復元作業体験
 土器拓本体験 14人 (1団体) 遺跡で出土した土器片の拓本作成

 

史跡整備専門委員会議

 国指定史跡「常呂遺跡」について、各種分野の専門家を委員として整備計画の検討をおこないました。平成27年度の会議は平成27年12月18日に実施しました。

 

お問い合わせ

北見市教育委員会常呂教育事務所
ところ遺跡の森

〒093-0216
北海道北見市常呂町字栄浦371番地
電話:0152-54-3393
FAX:0152-54-3538