ところ遺跡の館展示案内:アイヌ文化

2014年7月31日

アイヌ文化

 擦文時代が終わった後、14・15世紀以降がアイヌ文化の時代となります。「アイヌ」とはアイヌ民族の言葉で「人」を意味します。アイヌの人々の暮らしは江戸時代の文献などでも伝えられていますが、考古学的な調査からも研究が進められています。常呂地域でもチャシ(砦)、送り場(祭祀の場所)の跡や墓地などがいくつか発掘されています。中には遺跡ではめったに残らない木の道具がまとまって発見された遺跡もあります。遺跡の館では、こうした遺跡から出土した主な資料を展示しています。

 

内耳土器と鉄鍋

内耳土器
【写真1 内耳土器】

 アイヌ文化期になると本州の物品が北海道でも多く流通するようになります。擦文時代までは盛んに利用されていた土器は次第に作られなくなり、その役割は鉄鍋に取って代わられていきます。14・15世紀頃、アイヌ文化の中でも古い時期の遺跡からは「内耳土器」と呼ばれる土器(写真1)が見つかりますが、これは北海道で最後に作られた土器の種類と言えるものです。鉄鍋を模倣して作られたもので、内側に取っ手を付けるための穴の開いた出っ張り(この出っ張りを「耳」といいます)が作られています。

 

アイヌ文化の木製品

マキリ
【写真2 マキリ(小刀)の柄】

魚叩き棒
【写真3 魚叩き棒】

 木で作った道具は、捨てられると数年で朽ちて原形をとどめなくなってしまうため、遺跡からはなかなか見つかりません。常呂地域にある常呂川河口遺跡では、アイヌ文化期の木製品が偶然、原形をとどめた状態で発見されました。弓や小刀の柄の装飾(写真2)、魚叩き棒(写真3)、船の部材など、数百年前の生活を示す多数の品々が見つかっています。

 

お問い合わせ

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ところ遺跡の森

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