「ところ遺跡の森」便り

2019年7月30日

 

 「ところ遺跡の森」便りは北見市常呂自治区内で『広報きたみ』に折込で配布されている社会教育情報内に毎号掲載しているものです。
 イベント案内をはじめ、考古・自然など「ところ遺跡の森」に関連する情報を毎月お届けしています。
 (毎月初め更新予定。ここに掲載したものは、写真・文章は当初掲載時のものから一部変更している場合があります。)

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2019年 8月号 『遺跡・考古学体験講座』開催!

 毎年8月下旬から9月にかけて、常呂では東京大学常呂実習施設による遺跡の発掘調査が行われています。この発掘調査に合わせて、『遺跡・考古学体験講座』を実施します。発掘現場と、発掘後の出土品の取り扱いについて一通り見学し、出土品整理の一部について簡単な体験講座(土器片の拓本作成)を実施します。

 参加には申込みが必要です。どうぞお気軽にお申込みください。日時・申込み方法等の詳細は以下の通りです。

  • 日 時 8月31日(土) 9:30~12:00  ※悪天候の場合は屋内の体験講座のみ実施します。
  • 講 師 熊木俊朗 教授(東京大学大学院人文社会系研究科)、ところ遺跡の森職員
  • 定 員 10名(先着順)
  • 申 込 8月1日(木) 9:00より
        ところ埋蔵文化財センター 電話:(0152)54-3167 までお申込みください。
  • その他 当日は9:30までにところ遺跡の館前集合です。
         北見市外の方のご参加も歓迎します。
         歩きやすい靴、汚れてもよい服装でご参加ください。
         小学生以下の方は保護者の方と一緒にご参加ください。

擦文土器と土器片
▲復元した土器と土器片

 

2019年 4月号 浜辺の窪みと砂丘

 常呂で窪みと聞いたらピンとくる方はすぐに竪穴住居が思い浮かぶかもしれません。では、下の写真の窪みは何かわかりますか?

 右上にオホーツク海が見切れていることから浜辺の写真で、海岸線に沿うようにポコポコと穴が続いているのがわかるでしょうか。1つの穴は直径1mくらいと小さく竪穴住居ではないことがわかります。

 これは流氷の一部が浜辺に打ち上げられ、潮汐によってたまった砂と海水が流氷のヒビなどを広げ丸く削り、最後に丸い流氷塊が溶けることで丸い窪みになったものです。

 タネがわかれば単なる季節の風景の一部ですが、短い期間に破片とはいえ流氷を飲み込むほどの砂が波によって運ばれているのです。

 史跡常呂遺跡の大部分を形成する砂丘もこうした自然現象により形づくられていることを考えると自然の力強さに圧倒されますね。

常呂ビーチ

 

2019年 5月号 首飾りの作り方

 大昔の人々はしばしば石に穴を開けて首飾りなどのアクセサリーを作っています。常呂でも、約2500年前(縄文時代の終わり頃)の遺跡からヒスイ製の首飾りが見つかっています。

 首飾りには通常、ヒモを通すための穴が開けられています。ヒスイは宝石の中では硬くないほうですが、鉄製のナイフ程度では簡単に傷が付かないくらいの硬さがあります。現在では鋼鉄のドリルを使えば容易に加工できますが、縄文時代にはそのような便利な道具はありません。

 ではどうやって穴を開けたのでしょうか。一般には次のような方法が考えられています。研磨剤として砂をかませ、そこに木や竹の棒の先を当てて回転させるというものです。砂で削られ、少しずつ穴が開いていくことになります。実際に穴の中をよく観察すると、穴の内側に何かを回転させたような同心円状の傷が残っていることがあります。

 石の硬さや大きさにもよりますが、穴を開けるだけで何十時間もかかったはずです。小さな首飾りも、大変な労力と工夫によって作られていたわけです。

ヒスイ製勾玉
▲縄文時代晩期のヒスイ製勾玉(実物の大きさ:右の長さが約3cm)

 

2019年 6月号 復元住居(6号住居)の再建工事がはじまりました!

 遺跡の森では大昔の竪穴住居の建物を復元・公開していますが、復元建物が老朽化してきたことから、現在順次建て替えを行っています。

 今年度は5月末から工事が開始されました。今回建て替えが行われるのは遺跡の森内の「続縄文の村」にある6号竪穴住居の復元建物です。遺跡の森の中では様々な年代の住居跡が見つかっていますが、こちらは約2000年前のものになります。

 昨年、古い建物を解体撤去し、現在は土台となる竪穴のみの状態となっています。これからこの竪穴の上に柱を立てて屋根を葺き、夏頃にはおおよその形が完成、建物内部を含めた一般公開は秋頃になる予定です。

  工事期間中も遺跡の森内を散策することはできますが、資機材の運搬など工事作業でも遊歩道を使用します。ご来訪者の方にはご迷惑をおかけすることもあるかと思われますが、ご理解、ご協力いただきたく、よろしくお願いいたします。

設計図

▲復元住居の設計図の一部

建替準備中

▲建て替えの準備に入った6号竪穴住居

 

2019年 7月号 ところ遺跡の森体験学習と壁新聞

 ところ遺跡の森では、学校その他の団体を対象に体験学習を実施しています(要事前予約)。現在は体験学習のメニューとして、勾玉作り体験と土器作り体験を行っています(いずれも材料費がかかります)。

 学校によっては、スケッチやデジタルカメラの写真などを活用しながら見学や体験学習の成果を壁新聞にまとめているところもあるようです。5月に施設見学と土器作り体験を実施した常呂小学校6年生の皆さんから今回、壁新聞が届きましたので、「ところ埋蔵文化財センター」で7~8月に掲示を行うことにしました。レイアウトや色づかいなども工夫して、どれもよくまとめられています。生徒さんがそれぞれ、色々なところに注目されていることが分かり、面白く見ることができます。

 ところ遺跡の森では、体験学習の他、ご相談に応じて施設案内・展示解説などにも対応しています。このホームページ内に掲載されている各種案内(団体利用のご案内体験学習のご案内など)もご覧ください。

壁新聞
▲常呂小学校6年生作成の壁新聞の一部(埋蔵文化財センターでは全員分の掲示を行います)

 

 

お問い合わせ

北見市教育委員会社会教育部
ところ遺跡の森

〒093-0216
北海道北見市常呂町字栄浦376番地
電話:0152-54-3393
FAX:0152-54-3538