下水道施設の老朽化(第63回下水道の日)

下水道施設の現状

みなさんの生活を支える大事なものの一つに下水道があります。北見市では、高度経済成長期に整備した施設が古くなり、老朽化という問題に直面しています。老朽化した施設が破損することで、大きな事故につながる恐れがあるため、計画的に更新を行う必要があります。
ここでは、老朽化した施設がみなさんの生活に与える影響と、更新の必要性について紹介いたします。

(1)下水道管

破損して割れた下水道管の写真

長年使用した下水道管の写真です。
下水道管は長い間使用を続けると、変形したり、クラック(ひび)が入ることで、穴が空いてしまう可能性が高くなります。これが道路陥没の原因となり、大きな事故へとつながる恐れがあります。また、管に破損、クラック等が生じると、管内に土砂が入り込み、道路陥没による人身事故、交通阻害や下水道の使用制限、使用中止といった被害へとつながる可能性があります。
これを未然に防ぐために、下水道管を計画的に更新するようにしています。
下水道管は破損する前に更新しなければ社会生活に多大な悪影響を及ぼすことがあります。

(2)浄化センター、終末処理場

 浄化センター、終末処理場では24時間休みなく流れ込む水を処理するため、常に内部の設備が稼働しています。
 これらの設備が老朽化の影響により故障すると、下水処理ができなくなり環境汚染につながるため、適切に点検、整備を行い破損する前に設備は更新をしています。また、(1)で説明した下水道管の破損は浄化センター、終末処理場にも大きな影響を与えます。
 破損部より浸入した土砂や水が処理場に大量に入ってくると、ポンプを動かす時間が長くなり、電気代が多くかかるだけではなく、放流水の排水基準を順守するために使用する薬品の使用量が増えることとなります。

北見市浄化センターの外観写真
北見市浄化センターの外観写真
老朽化で金属製の部材に錆が発生している施設の写真
老朽化で金属製の部材に錆が発生している施設の写真

老朽管はどのくらいあるの?

下水道管のうち一般的に50年経過したものが老朽管と呼ばれます。令和4年度末、北見市内の老朽管の延長は、約113キロメートルあります。
北見市では高度経済成長期に多くの下水道管を布設しました。そのため、今後は急激に老朽管の増加が見込まれるため、計画的に更新を行う必要があります。

2013年の数十キロメートルから2050年の約1000キロメートルまで右肩上がりで老朽管延長が増加している棒グラフ
北見市下水道老朽管延長(令和元年度末時点での想定される老朽管延長を元に作成)

さいごに

下水道は普段見えないものですが、みなさんの快適な生活を支える大事な役割を担っています。今後も老朽化した設備や管の更新を継続して行い、快適な生活を守っていきますので、北見市の下水道事業に対するご理解とご協力をお願いいたします。

きれいな川で遊ぶ人のイメージ
問い合わせ
上下水道局総務課
電話:0157-25-1177
ファクシミリ:0157-31-3591
E-Mail:ki.somu@city.kitami.lg.jp
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