常呂の遺跡と文化財

 北見市常呂自治区(旧・常呂町)は「遺跡のまち」としても知られて来ました。オホーツク海岸沿いに広がる国指定史跡「常呂遺跡」をはじめ、数々の遺跡が残されています。
 このページでは先史・古代の遺跡をはじめとした、常呂地域の文化財が見学できるスポットをご紹介します。

北見市ところ遺跡の森(史跡と重要文化財の展示・公開施設)

 「ところ遺跡の森」は国指定史跡「常呂遺跡」の一部を整備・公開している施設です。敷地内の展示施設「ところ遺跡の館」では、重要文化財「常呂川河口遺跡墓坑出土品」も展示しています。

2棟並んで建つ復元竪穴住居
史跡内に建てられた復元竪穴住居
展示室内のジオラマと出土品の展示風景
ところ遺跡の館・展示室内

施設案内

以下のリンク先をご覧ください。

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所在地

北見市常呂町字栄浦371番地
※道道442号線(サロマ湖公園線)沿い。道道に面した駐車場(「栄浦野営場」の看板、押しボタン式信号機があります)をご利用ください。

栄浦第二遺跡(国指定史跡「常呂遺跡」)

 国指定史跡「常呂遺跡」は北見市の海岸部に広がる4地区・12個所の遺跡から構成されています。「栄浦第二遺跡(さかえうらだいにいせき)」はその中でも最大の規模を誇る遺跡です。

栄浦第二遺跡の画像
【栄浦第二遺跡】遺跡のある森林の地面が凸凹になっています。くぼんだ場所が竪穴住居跡です。

 この遺跡の特徴はその保存状態にあります。現在でも地表から凹凸が分かる状態で竪穴住居跡が残されており、その数は栄浦第二遺跡だけで約2000基にのぼります。地面に竪穴住居跡が残る遺跡は、特に寒冷な地方ではしばしば見られるものですが、これだけの規模で竪穴住居跡群が残っている遺跡は国内でもごくわずかしかありません。

所在地

北見市常呂町字岐阜・栄浦地区、国有林ほか
※道道442号線(サロマ湖公園線)沿い、北見市営バス「西5線」停留所付近に説明板と散策路入口があります。

トコロチャシ跡遺跡群(国指定史跡「常呂遺跡」)

現在、整備工事中の施設です。

 トコロチャシ跡遺跡群は国指定史跡「常呂遺跡」の一部を構成する遺跡群です。アイヌ文化期のチャシ跡、オホーツク文化期の竪穴住居跡などが残されています。
 現在、公開・見学のための環境を整える整備工事事業を実施しています。事業の完了・公開まで今しばらくお待ちください。

整備工事前のトコロチャシ跡の画像
【整備工事前のトコロチャシ跡】チャシを囲む壕(空堀)の跡が良好な状態で残されています。

所在地

北見市常呂町字常呂109番地1ほか

トコロ貝塚

 トコロ貝塚は縄文時代中期終わり頃(約4500年前)の貝塚を主体とする遺跡です。当時の人々が残した貝殻が層を成しており、道路に面した断面から観察することができます。縄文時代には日本列島の各地に貝塚が形成されましたが、オホーツク海沿岸にはそれほど多くありません。トコロ貝塚はオホーツク海沿岸地域では最大級の規模をもつものとなっています。

トコロ貝塚の画像

 ※現地の説明版には「4000年前」との記述がありますが、最近の研究では、縄文時代中期終わりの年代がそれより数百年さかのぼることが分かっています。

所在地

北見市常呂町字常呂129番地1ほか
※常呂川東岸、「川東線道路」沿い。路肩に一時駐車ができるスペースがあります。

常呂町郷土資料館

 常呂町郷土資料館では、北見市常呂自治区(旧・常呂町)に関連する郷土資料の収集・保管を行っています。

常呂町郷土資料館の画像

見学方法

 見学には事前のお申し込みが必要です。前日までに「ところ埋蔵文化財センター」(電話:0152-54-3167)まで、見学を希望される日時をご連絡ください。
 見学の受付・対応時間は「ところ埋蔵文化財センター」開館日の午前9時~午後5時です。毎週月曜日、祝日の翌日、および年末年始(12/29~1/5)は休館となります。開館日の詳細は以下のリンクからご確認ください。

【※注意※】施設内には冷暖房、お手洗い等がございません。ご了承の上、お越しください。

所在地

北見市常呂町字富丘287番地2
※敷地内に駐車スペースがあります。

お問い合わせ
北見市教育委員会社会教育部
ところ遺跡の森
郵便番号:093-0216
住所:北海道北見市常呂町字栄浦371番地
電話:0152-54-3393
FAX:0152-54-3538