ヌプンケシ163号

北見市総務部 市史編さん主幹  〒090-8501 北見市北5条東2丁目 TEL0157-25-1039

市史編さんニュース NO.163
 タイトルヌプンケシ
平成21年3月15日発

◎旧北見市「字名の由来」について(10)
  これまで連載してきた昭和27年(1952)改称の旧北見市の「字名の由来」について、今号では復習も兼ねてまとめてみましょう。
◇アイヌ語由来の字名
上ところ=
アイヌ語の「トーコロ」は「湖水のあるところ」で現在の常呂町の語源。開拓期に常呂川に沿って原野を「下常呂」と「上常呂」に区分した。この「上常呂原野」と常呂川上流に位置したことから「上常呂」となり、当用漢字に「呂」がないので「上ところ」と表記された。
仁頃町=「木々の多い沢、または川」を意味するアイヌ語の「ニコロ」から由来する。
上仁頃=その仁頃川の上流に位置しているから。
◇北光社由来の字名
昭和38年頃の北見市街図 
北光=
開拓移民団「北光社」から由来する。
北上=その北光より上流に位置するから。
豊地=北光社出資者の名前を冠した開拓地「傍 士(ほうじ)班」から転じたもの。
◇屯田兵由来の字名
小泉=
兵村一区を名称変更するのに、小泉正保大隊長を顕彰するため、その名を採った。
とん田町=兵村三区を名称変更するのに「屯田兵」の功績をたたえて「屯田」とし、当用漢字の関係で「とん田町」と表記された。
三輪=兵村四区を名称変更するのに、小泉と同様に三輪光儀大隊長の名を採った。
 なお、兵村二区は駅開設で事実上解体され、泉町・清月町・南仲町・南町・中ノ島町に分割
◇学校名由来の字名
中央町
=戦前から西・東小学校間の中央に位置した中央小学校があるから。
東陵町=東の稜線に出来た東陵中学校から名を採った。
南町=南に出来た南中学校から名を採った。
北斗町=北見北斗高校があるから。
若松=教授場の建設に功績のあった有力者の出身地が会津若松だったことから、名付けた。
開成=開成小学校の名称から。小学校名の由来は不明。「開拓成功」からか?
北陽=北陽小学校の名称から。
◇開拓が本格化した年号に由来する字名=大 正・昭 和
◇地形、区域の形状・位置、方位に由来する字名
山下町
=小高い丘の下にあるから。
三住町=区域の形状が三角だから「三隅」で、それを「三住」にした
南仲町
=南町と中心街の中間に位置するから。
川東=川向で位置が東だから。
緑ヶ丘=日当たりの良い小高い丘があったから。
南丘=原々案で「桂丘」と命名する予定が当用漢字に無いということで、方角を当てた
◇公園名から由来する字名
公園町=
野付牛公園があるから
三楽町
=昔あった私有の公園、三楽園の名から採った
中ノ島町
=中の島公園の名から採った
◇神社が由来の字名
美芳町
=昔あった三吉(みよし)神社の名から採って、字を変えた。
◇人名に由来する字名
番場町
=一帯の地主で、野付牛中学校用地を寄付した番場儀作の名を採った。
◇根拠資料の曖昧な字名
花月町
=ぼたん園があるから。(「花鳥風月」で風流だから「花月」?)
清見町=見晴らしが良いから
高栄
=従来の地域名である高台の「高」を残し、栄える「栄」を合わせた。
◇由来の不明な字名
桜町=
戦前から認知された地名。由来不明
朝日町=
戦前は「旭町」で、字名改称で当用漢字に「旭」が無く「朝日町」となる。由来不明。
田端町=原々案は「柳町」。水田地帯だったから?
泉町=原々案は「轟町」。由来不明。
清月町=由来不明。水田地帯だったので、「水面に映える月」から?
大町=原々案は「敷島町」。由来不明。
青葉町=由来不明。原々案は「緑町」。旧墓地の周りに松林があったから?
本町=原々案は「末広町」。「大隊本部があった町」だから?
美山町=由来不明。奥深い「深山」と「美しい山」とをかけたのか?
常川=由来不明。上常呂の「常」と川向の「川」を採ったのか?
広郷=由来不明。原々案では「富岡・美畑」に二分するところを一つにしたから?
美里=由来不明。「美しい里」にしたい願いを込めて?
高砂町・常盤町・幸町・寿町・大和 は推測できる材料もありません。
◇一まず連載を終えて
 今回の調査で戦後民主化や当用漢字が字名改正に影響していた事など新発見がありましたが、49ある字名の由来解明では資料が市議会議事録と新聞記事に限られましたので、不満足な結果となりました。大体が当時の字の区域を示す図面一枚さえ無い有様で、公文書保存の必要性を痛感しました。ちなみに前ページ、昭和38年(1963)頃の「北見市街図(字名入り)」も伊藤嘱託員が個人収集していたものです。今後も字名関係資料がありましたら、ぜひご提供ください。(完)
《中庭だより》
☆読者の方から161号にある「似内鉄郎」は「似内哲郎」の間違いではないかとの指摘があり、調査したところ昭和42年11月27日に「鉄郎」から「哲郎」に改名したことが分かりました。ですから、昭和27年時点では「哲郎」は通称名で、「鉄郎」が正式名でした。
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