ヌプンケシ248号

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市史編さんニュース NO.248

タイトル ヌプンケシ

平成24年10月1日発行


◎野付牛外一箇()村戸長役場が写った写真があった(1) 

◇前川満夫先生から、間違いのご指摘

 前号を見た前編さん委員の前川満夫先生から、ご親切に間違いのご指摘がありました。

 「前号最後に『岡』石材店とあるが、『関』の間違いだ。自分が東小学校で勤務していた時に関石材店の息子さんを担任して家庭訪問もした。」とのことでした。当方は昭和32(1957)発行『北見市史』21ページにある(現在大通り東部に在って岡石材店が使用している)という記述を典拠にしたので、間違っているとは毛頭思いもしませんでした。早速、市ホームページの当該ニュースは訂正させて頂きましたが、前号をお持ちの方には訂正をお願いします。『家庭北見新聞』北見最初の戸長役場の写真

◇『家庭北見新聞』の写真

 さて、前号ではこれまでの市史で戸長役場の写真として紹介されてきたものが、大正時代に撮られた村役場だったことを明らかにしましたが、前号《分庁舎だより》でお知らせしましたとおり、昭和31(1956)7月20日付『家庭北見新聞』に「北見最初の戸長役場」と説明のある暗く不鮮明な写真を偶然見つけました。右がその写真のコピーです。

◇旧永山戸長役場復元図面と類似

 筆者が初めて見る写真で、見てのとおり大正時代の村役場と違い、建物の大きさも小さいようですし、窓は引き戸ではなく上下に開閉するギロチン式で、塀に囲まれています。本当のところ、「北見最初の戸長役場」か、どうか、筆者は半信半疑でした。

 しかし、以前に旭川市の市史編集担当の方からご提供頂いた旧永山戸長役場の復元図面と照合したところ、下に提示した「北立面図」と驚くほど類似していました。こうなると「北見最初の戸長役場」の写真である可能性もでてきました。

旧永山戸長役場の図面 それでこの写真コピーと旧永山戸長役場の図面を、参考に北見市教育委員会文化財課の担当係長へ送付したところ、うれしいことに同課で所蔵している『古写真綴』の中にある建物の写真をトリミングしたものだろうとの情報が寄せられました。

◇『古写真綴』の中の写真

 早速、文化財課から同写真のデータを取寄せました。そのコピーが次ページの写真です。

 この「北見最初の戸長役場」の門柱にある看板は残念ながら不鮮明で何が書いてあるかは正確には読めません。しかし、最初の部分は輪郭から「常呂郡」のようです。その下に文字が二列あって次に一列あります。その表示形態全体の様子から「常呂郡/野付牛村・生顔常(ムエカヲツネ)村/戸長役場」と表示されているのではないか、と推測しています。

 門柱には板塀が取り付けてあります。役場屋根にあるのは天水桶ではなくて、屯田兵屋にもある「煙出」で、暖房がストーブではなくて「囲炉裏」であったことを示しています。

 この「北見最初の戸長役場」の横には付帯した施設があって、その左側には消防ホースを巻きつけた大きなリールが置いてあります。施設の軒には提灯らしきものが下がっていますから、何かのお祝いなのでしょう。不鮮明ですが、着物を着た人物、洋装で帽子をかぶり日傘を持った少女らしき姿も見えます。その横には、はっきりしませんが、荷車のようなものが見えます。消防ホースを巻きつけたリールがあると古写真のなかからいうことは、消防に関係した施設のようです。

◇『北見の消防』を見ると…

 そこで、いつもお世話になっている平成2年(1990)3月発行の『北見の消防』を開いて見ました。その27ページに「消防被服の整備とポンプ置場の建築」という節があって、そこには北見消防の発展に功績のあった鈴木幸吉氏が書き遺した『事蹟録』から引用して、明治41(1908)のこととして「袢天、頭巾、高丈足袋」などの消防被服を無尽講や有志の寄付で新調したことが記され、その後段に鈴木氏が多額の寄付をして「消防ニ必要ナル機械ノ設備ナキ為是ヲ新調シ、又ポンプ置場トシテ役場構内ニ、三間二間ノ建築ヲナシ」とありました。

 これで写真の施設は、明治41年に戸長「役場」の敷地内に建てられた「ポンプ置場」であったことが明白になりました。前述の荷車みたいなものは、その前年明治40年に購入された手漕ぎの「腕用ポンプ」、『野付牛町誌』によると「独逸式第二号型腕用喞筒(そくとう=ポンプ)」でした。全体の雰囲気から、この写真はポンプ置場開設を記念したものと推定されます。そうなると、写真に写っている人物は、もしかすると鈴木幸吉氏とその娘さんということも考えられます。

 ともかく、同写真が戸長役場を写したものには間違いないようです。詳細は次号で…(続く)

 

《分庁舎だより》☆9月10日、ウェブで当紙139号『本別空襲は北見が原因?』を見た東京で北海道空襲を研究されている方から、国立国会図書館で収集された資料が届きました。至らぬレポートに大変貴重な情報を頂き、恐縮しております。今後とも御指導をお願い致します。(誠)

 

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