ヌプンケシ10号

北見市企画部(市史編さん担当) 〒090-8501 北見市北5条東2丁目 TEL0157-23-7111(代)


市史編さんニュース NO.10
タイトルヌプンケシ
平成13年10月15日発行

◎市民のご質問から
◇「ノツケウシに野付牛という漢字があてられたのはいつか。」について(続き) 

  漢字で野付牛が表記されたのが明治8年に違いないにしても、それが3月なのか、5月なのか不明なので、第9号で宿題にしました「ノツケウシ村の本字改正の日付」について、北海道の歴史的な公文書を保管している北海道立文書館に照会したところ、9月25日着で事業課普及閲覧係様から下記のとおりご回答を頂きましたので、紹介します。


  9月12日付文書にてご照会のありました『ノツケウシ村の本字改正の日付について』、調査した結果をお知らせします。
  ここではお手紙にありました、本字改正に係る日付としてあげられた1『明治8年3月』と2『明治8年5月24日』について、それぞれの根拠を示す資料を中心に調査しました。
  1の日付は、根室支庁が札幌本庁の命を受けて本字改正についてひな型を作成し、その了諾を得るために本庁に提出した日付ではないかと思われます(資料1)。その日付(の月−引用者)がそのまま『開拓使事業報告 第壱巻』に掲載されたものと思われます(資料2)。(資料1)によると具体的な文書の日付は明治8年3月22日となっています。
  また、この文書に対する本庁からの返書が明治8年5月7日根室支庁に到着しています。内容は「本字改正については特に問題はないので…」というような意味のものです(資料3)。 
  2の日付(5月24日−引用者)は根室支庁が正副戸長当てに出した本字改正に係る布達の日付です(資料4)。

  各日付については以上のとおりです。それぞれに意味をもった日付です。市民の方への回答の参考にしてください。
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[出 典]

 
画像 資 料 1 『開拓使事業報告原稿』(簿書番号 7159)
資 料 2 『開拓使事業報告 第壱巻』(請求番号 211.62 カイ)
資 料 3 『本庁往復 一』(簿書番号 1485)
資 料 4 『開拓使根室支庁布達全書 巻上』(請求番号 317 ネム)

◎文書館ってなあ〜に?画像女の子
  ご回答を頂いて、さすが北海道立文書館(もんじょかん)と思いました。北海道開拓使関係の公文書を探って、根室支庁がひな型の本庁提出日付(明治8年3月22日)から、同支庁が正副戸長当てに出した本字改正に係る布達の日付(5月24日)まで、一連の動きを知ることができました。この調査も北海道関係の公文書が系統的に収集・保存・整理・記録されていたから出来たことだと思います。
  しかし、北海道立文書館と言われても、市民の皆さんの多くはピンとこないと思われますので、少し説明しておきます。
  文書館は、一般に公文書館(こうぶんしょかん)に括られ、歴史資料として重要な公文書等を保存し、閲覧に供すると共に、これに関連する調査研究を行う施設です。
  欧米においては、ブルボン王朝時代の公文書を散逸させず、国民が閲覧できるようしたフランス革命にまで、その起源をさかのぼることができます。日本では、明治初期、欧米文化を視察した岩倉使節団が、図書館・博物館・公文書館が文明開化にとって重要施設と報告したものの、結局は公文書館は無視され、国立公文書館が設置されたのは昭和45年で、公文書館法が昭和62年制定、国立公文書館法が整備されたのは平成11年6月でした。
  民衆には情報を「知らしむべからず、よらしむべし」という権力や官僚の秘密主義が、日本における公文書館の設置・普及を遅らせたように思われてなりません。
  しかし、公文書は地域住民の共有財産であり、公文書館法第3条で「国および地方公共団体は、歴史資料として重要な公文書等の保存および利用に関し、適切な措置を講ずる責務を有する」とされています。最近は「情報公開」の影響もあって、公文書を保存する公文書館を設置する自治体が増えてきていますが、当市においても文書管理のために早急に体制並びに施設整備を図らなくてはならない段階にある、と筆者は考えています。
  「北海道の歴史に関する文書、記録その他の資料を収集し、管理すると共に、これらの活用を図るため北海道立文書館を設置する」とした北海道立文書館条例が制定されたのは、昭和60年4月でした。設置場所は、道庁「赤れんが庁舎」にあります。閲覧室では資料(公文書・私文書・刊行物等)の閲覧や利用相談を受け付けており、展示室には北海道の歴史を裏づけるさまざまな文書等が紹介されています。ただし、開館時間は9時〜17時、土・日・国民の休日・第3木曜日・年末年始は休館日になっています。(展示室のみ通年開放されています。)市民の皆さんも札幌に出かけた時には、観光スポットとして赤レンガを外から眺めるだけでなく、文書館として実際利用してみてはいかがでしょうか。

 《中庭だより》 画像いえ
☆市史編さん事務室が正式開設されて、あわただしく1カ月が過ぎました。鈴木三郎先生の郷土史関係資料はとりあえず整理されて書架に収まりましたが、室内が狭くて直接市史とかかわりのなさそうな書籍類はダンボール箱に収納して積み上げました。将来、市立図書館が全面改築になった際には、郷土資料室内に鈴木三郎先生のコーナー設置を要望し、それらの書籍類を展示してもらうようにしたいと考えています。
☆10月3日、市史担当が編集していると勘違いされて、市民の方から、清水昭典氏が執筆され、『広報きたみ』に連載中の「歴史をみつめる」を纏めて出版しないのか、との問い合わせがありましたが、広報担当の話では当面その予定はないとのことでした。
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