「ところ遺跡の森」便り【2021年4月~】

 「ところ遺跡の森」便りは北見市常呂自治区内で『広報きたみ』に折込で配布されている社会教育情報内に毎号掲載しているものです。
 イベント案内をはじめ、考古・自然など「ところ遺跡の森」に関連する情報を毎月お届けしています。
 (毎月初め更新予定。ここに掲載したものは、写真・文章は当初掲載時のものから一部変更している場合があります。)

以前の記事は以下のリンクからご覧ください。

2021年5月号 復元竪穴住居建て替え工事のお知らせ

 ところ遺跡の森では、老朽化した復元竪穴住居の建て替えを平成28年度から順次実施してきました。今年は擦文の村で、昨年解体撤去した復元竪穴住居がいよいよ建て替え工事に入ります。
 擦文の村にはすでに建て替えを実施した大型住居がありますが、今回はそれに近接する位置に一回り小さい住居を建てるかたちとなります。
 ところで、遺跡の森の復元竪穴住居は全て国指定史跡の範囲内に建てられています。国の法律で保護されている遺跡であることから、住居を復元するにも様々な制約があります。たとえば、復元竪穴住居は実際に住居跡のあったのと同じ場所に建ててはいますが、当時の住居の床面に直接建てることはできません。せっかく残されていた住居跡を損壊してしまうためです。このため、実際の住居跡の上を土で覆って、その上に復元竪穴住居を建てています。復元建物を建てても、地中の遺跡は守られるようになっているわけです。
 今回の復元竪穴住居は6月末に完成する予定です。工事中、見学者の方にはご不便をおかけする場合もあるかと思いますが、ご協力をお願いいたします。

工事の準備が始まった擦文の村の様子
工事の準備が始まった擦文の村

 以下のページで工事の進行状況をご紹介しています。

2021年4月号 トコロチャシ跡遺跡群の整備計画

 トコロチャシ跡遺跡群は常呂川東岸の台地上にある遺跡です。アイヌ文化期のチャシ跡、オホーツク文化の竪穴住居跡をはじめ様々な時代・文化のものが発見されており、「常呂遺跡」の一部として国の史跡に指定されています。しかし、通路や案内板等がなく不便な状態のため、北見市ではこの遺跡の活用のための方策を検討してきました。
 そして令和3年度から、いよいよこの遺跡の整備を開始することとなりました。整備工事の中心となるのはアイヌ文化期のチャシ跡とオホーツク文化の竪穴住居跡です。
 特にチャシ跡については復元的な整備を計画しています。「チャシ」とはアイヌの人々が造った砦(とりで)であり、戦いだけでなく、儀式や祭りの場としても使われたと考えられています。トコロチャシ跡では発掘調査で当時の建物跡こそ見つかっていませんが、発掘調査の成果から柵や入口となる橋があった可能性が指摘されています。今回の整備ではこうした柵や橋を復元し、アイヌの人々が暮らしていたころのチャシの姿を再現する予定です。北海道では各地にチャシ跡が残されていますが、こうしたかたちで復元整備が行われるのは珍しいことです。
 整備は令和3・4年度の2年度をかけて実施される予定です。一般公開が可能となるまで、まだ時間がかかることとなりますが、工事の完成まで、いましばらくお待ちいただければと思います。

トコロチャシ跡の整備イメージ図
【トコロチャシ跡の整備イメージ図】 ※計画段階の図面のため、最終的な設計とは異なる可能性があります。

「ところ遺跡の森」の関連ページ

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北見市教育委員会社会教育部
ところ遺跡の森
郵便番号:093-0216
住所:北海道北見市常呂町字栄浦371番地
電話:0152-54-3393
FAX:0152-54-3538

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