ヌプンケシ12号

北見市企画部(市史編さん担当) 〒090-8501 北見市北5条東2丁目 TEL0157-23-7111(代)


市史編さんニュース NO.12
タイトルヌプンケシ
平成13年11月15日発行

◎『オホーツクの戦争史』拝見
オホーツクの戦争史表紙 10月30日の北海道新聞に、「オホーツク歴史の会」編で『オホーツクの戦争史−史実を訪ねてー』(A4判、140ページ)が発行されたとの報道がありましたので、1冊購入しました。
「オホーツク歴史の会」は1999年11月、網走管内の教員数名で結成され、この本では会長の内藤憲一、廣島優二、戸部千春、萩野谷剛、土田和美、佐藤正人、小野裕進、中村律、高橋浩徳の9氏が執筆されています。この会は「近代日本の歩みを深く理解し、親や祖父母の生きた時代を知ることを目的に」研究を始め、今回は「日清、日露、アジア・太平洋戦争を通して、網走管内に残る悲惨な戦争の爪痕、史実についての文献や現地調査、聞き取りなどによって資料の収集・整理を行うことをねらい」にまとめられています。実際この本では、網走管内26市町村の市町村史等を網羅し、戦争の史実をピックアップして、教材に使用できるように工夫されています。ちなみに北見関係では「屯田兵」「治安維持法と弾圧」「ノモンハン事件」「北見の町の軍需工場」「北見出身の海軍航空兵」が紹介されていました。 
 この本の「おわりに」は、「私たちは、この本をまとめるに当たって、戦争は二度とあってはならないことを改めて確認することとなりました。ただちに世界中の戦火を断ち、子どもたちに平和な暮らしを保障することを求めるものです。武力では何も解決しないこと。悪しき歴史を振り返り、その反省に立って、世界平和を目指すことこそ、新たな世紀に生きる私たち人間の大きな事業であると思えてなりません。」と記されています。
☆野付牛で最初の戦死者 
 この「戦争史」に関連して、野付牛で最初の戦死者が何人いたか、ご存じですか?
 明治末年に発行されたらしい、著者不明の『野付牛村誌』に次の記事がありました。
「日露戦争のため明治三十七年八月七日第一回の動員下令を受く其人員五百七十七人其後
補充召集を受くこと八回其人員五十人にして本村応召総人員は六百二十七人なり」。  
「戦死者氏名左の如し/佐藤虎松 南部定治 山内忠松 石井丑吉 小田島藤太郎 渡邊市
太郎 市原善右衛門 眞野元次郎 大越文七 服部清吉 那須民次郎 大野卯平太」以上12
名、「病死者」では「松原徳太郎 寺本由太郎 林幸作 眞野茂松 諸橋友蔵 石井竹治郎
 筑紫仁助」以上7名の氏名が記載されています。
 日露戦争の頃は、まだ戦死者に対する村民の哀悼の念が強くあって、氏名を村誌に遺した
のでしょうが、その後は戦争が「日常化」したためか、戦死者について公的な記録が見当た
りません。今後の市史では、戦死者数だけでも明らかにする必要があります。

◎第3回市史編さん委員会開催
 11月1日(木)午後1時30分より午後3時まで、庁舎別館1階入札室で委員全員10名のご出席頂き、第3回目の市史編さん委員会を開催し、主幹が「道内各市での市史編さん状況について」レポートしましたが、その報告要旨は次のとおりです。    画像りんご
☆道内各市での市史編さん状況 
 調査したのは、札幌市・函館市・小樽市・旭川市・帯広市・釧路市・苫小牧市・赤平市・・名寄市・江別市・留萌市の11市で、うち小樽市が平成11年度通史4巻を発刊、苫小牧市が平成13年3月『苫小牧市史 追補編』を発刊、赤平市も平成13年1月『赤平市史』上下2巻を発行し、それぞれ市史編さん室を廃止しています。釧路市は昭和62年度〜平成9年度で全4巻の市史を刊行、資料の収集は総務部地域資料室が継続しています。
 現在、市史編さん事業を展開しているのは7市です。札幌市は昭和56年度〜平成18年度で『新札幌市史』全8巻10冊を編さん。函館市は、昭和48年度〜平成15年度で全11巻編さん。旭川市は『新旭川市史』を平成4〜21年度で全9巻編さん。帯広市が新市史『 120年史』1巻を平成10年度〜平成15年度で編さん。名寄市が平成3年度〜平成13年度で『新名寄市史』全3巻を刊行。江別市は平成2年度から平成16年度までの期間で、昭和7年3月に『えべつ昭和史』を刊行、現在『新江別市史』を編さん中。留萌市が平成8年度〜平成14年度で『新留萌市史』を刊行予定。
 市史編さん業務を実施するポストが属する部局は、総務部が9市(ただし赤平市は総務部企画課所管)、企画部は帯広市1市だけ、教育委員会は札幌市1市でした。
 また、市史編さん委員会など、何らかの形で諮問機関をおいているのは8市で、江別市は平成14年度に設置予定、未設置が、苫小牧市、帯広市でした。
 歴史があり、歴史を大切にしている都市では、市史関係資料を収集する室・課が恒常的に設置され、札幌市には生涯学習文化資料室、函館市には市史編さん室、釧路市は地域資料室、旭川には市史編集課があります。
 市史研究誌を定期発行しているところでは、函館市が『地域研究 はこだて』を年2回発行しています。同じく、旭川市が市史編集機関誌『旭川研究〈昔と今〉』を年2回発行しています。江別市では市史発行にむけて、平成7年度から毎年1巻、市民が様々な方法で調査・研究したものを編集した『えべつの歴史−市民がつくるまちのれきし−』を刊行しています。釧路市では、独自刊行物として釧路新書・釧路叢書を発行しています。
 これら先進都市の経験も参考に、当市の市史編さん基本計画を策定したいと思います。

 《中庭だより》 画像ほん
☆11月5日、鈴木三郎先生の肖像写真も出来上がり、お借りしたお写真がカメラ屋から戻ってきましたので、先生の奥様にお返しにいってきました。先生に関する記録があまりにもないので、奥様とお嬢様にどんな些細なことでも記憶にあることを書いて頂くようにお願いしたところ、ご快諾いただきました。本当にありがとうございます。
☆11月7日、道立文学館で開催中の『占領下の子ども文化〈1945〜1949〉−プランゲ文庫「上村コレクション」に探るー』を見学、中に私が見たことがない1949年に北見市教員組合が発行した『北見文撰』創刊号が展示してあったのにびっくり。このプランゲ文庫には、まだまだ私たちの知画像ねこの写真たてらない資料がありそうです。

 

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