定例市長記者会見(令和3年1月)

令和3年1月4日(月)開催 定例市長記者会見

会見項目

(1)東京2020オリンピック聖火展示について/社会教育部
(2)東京2020オリンピック競技大会の「事前合宿」と「ホストタウン」の決定について/社会教育部

会見内容

市長:
 新年、あけましておめでとうございます。

 年末年始は、天候にも恵まれ、報道の皆さま、市民の皆さまには、健やかに新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。

 まず、新型コロナウイルス感染症関連でありますが、昨年来、皆さまに呼び掛けておりますマスクの着用、うがい・手洗い、3密の回避、建物の定期的な換気や消毒の徹底、飲食の場面における大人数、大声の会話等を極力避けていただくよう、改めてお願いすると共に、冬の季節性インフルエンザとの同時流行も見据え、引き続き関係機関と連携しながら、感染防止に努めてまいります。

 また、本日新しい庁舎で、初めての記者会見を行うことができました。平成29年12月から工事を進めてまいりました新庁舎が昨年完成し、本日、開庁式を行うと共に無事、供用を開始いたしました。「つどい・にぎわい・つながる」を基本理念とするこの新庁舎が皆さまの交流やにぎわいのある中心市街地の創出に寄与するものと考えております。

 それでは本日の案件について、ご説明いたします。

(1)東京2020オリンピック聖火展示について

 はじめに、東京2020オリンピック聖火展示についてであります。

 この取り組みは、東京2020オリンピック競技大会の聖火ランタンを展示し、地域のオリンピックムーブメントを高め、地域に元気を与えることを目的に行うものであり、北見市のほか、網走市と斜里町の3自治体と北海道オホーツク総合振興局が共同で実施するものです。

本市では、1月11日と12日の2日間、アルゴグラフィックス北見カーリングホールにて新型コロナウイルス感染症感染防止対策を徹底したなかで、実施をいたします。

これに先立ち、昨年12月9日から15日までの期間で観覧希望者の募集を行い、91組262人の応募がありました。

 なお、当初の予定では、1月12日の会場を北見市役所新庁舎としておりましたが、関係機関と協議の結果、聖火の管理および警備上の観点から、より安全な対応をとるため、2日間とも北見カーリングホールで実施することに変更いたしました。

 また、1月12日からユーチューブにて聖火ランタン展示の様子を公開する予定であります。

(2)東京2020オリンピック競技大会の「事前合宿」と「ホストタウン」の決定について

 次に、東京2020オリンピック競技大会「事前合宿」と「ホストタウン」の決定についてであります。

 本年7月に開催予定の東京オリンピックでありますが、道内では8月5日と6日の2日間、札幌市において陸上の競歩レースが実施される予定です。

 本市では、平成31年2月から東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の仲介のもと、エクアドル共和国との間で事前合宿地とホストタウンについて交渉を進めてきました。

 昨年12月に交渉が整い、12月25日に内閣府による事前合宿地およびホストタウンの登録が行われ、1月8日にはオンライン形式ではありますが、本市と同国オリンピック委員会との間で締結式を執り行う予定であります。

 新型コロナウイルス感染症の終息が見通せない状況ですが、エクアドル共和国の競歩選手とスタッフの皆さんを全力でサポートしていきたいと考えております。

 私からは以上です。

質疑応答(内容は要約しています)

記者:
 ホストタウンの決定では、何人規模で時期はいつ頃を想定しているのか、決定の経緯、経済効果など期待していることがあればお願いします。

市長:
 合宿の日程については、あくまでも予定ですが、7月25日、日曜日から7月31日、土曜日までとなっております。人数については、選手14人とスタッフ4人の合わせて18人程度と伺っています。練習については、東陵運動公園で行われる予定です。
 なぜ、エクアドル共和国なのかということにつきましては、昨年2月に東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の事務局が北見市の合宿環境を確認し、同委員会から紹介を受けたためであります。
 参考までにエクアドルの競歩のオリンピックでの実績でありますが、これまで2Km競歩で1996年に金メダル、2008年に銀メダルという素晴らしい選手が輩出されています。
 続いて、ホストタウンについてですが、政府において、東京オリンピック・パラリンピックの開催により多くの選手等が来訪することを契機に、地域の活性化等を推進するため、事前のキャンプの誘致等を通じ大会参加国と地域との人的、経済的、文化的な相互交流を図る地方公共団体をホストタウンとして、全国各地に広げるものであります。
 交流事業の内容でありますが、陸上競技の少年団、部活動の中高生を対象に陸上教室などを予定しておりますが、新型コロナウイルス感染症の状況を見ながら、慎重に検討していきたいと思います。

記者:
 オンラインの締結式というのは、具体的にはどのように進めるのですか。

担当職員:
 1月8日、金曜日に、こちらは早朝でエクアドルは夜でありますが、組織委員会の仲介のもと、オンラインで締結式を執り行う予定であります。

記者:
 エクアドルは現地で行うということですか。

担当職員:
 エクアドルのオリンピック委員会の方と市長のやり取りとなって、市長とエクアドルからの相互のコメントをいただきながら、サインをすることになると思います。

記者:
 通訳はいますか。

担当職員:
 組織委員会でご準備いただけることになっています。

記者:
 取材する場合は。

担当職員:
 具体的には、担当のスポーツ課からお示しいたします。

記者:
 エクアドル共和国の誘致が決まった時に、市長はどう感じましたか。

市長:
 東京オリンピック・パラリンピックの開催に向けて、組織委員会の方からお話があったときは、ありがたいと思いました。この地域で外国の選手に直前合宿をやっていただけることは、ありがたいことだと受け止めております。

記者:
 新型コロナウイルス感染症の状況によって、オリンピックが開催されるのかということもありますが、市長としてはどうですか。

市長:
 組織委員会の方とは、全面的に支援をしたいと事前に確認しておりますので、何かあれば組織委員会とも十分に連携を図りながら、適切に対応し、万全の態勢で競技に臨まれるように協力していきたいと思っております。

記者:
 海外から選手が来ることによる感染のリスクについて、市長はどうお考えですか。

市長:
 締結した後に具体的に話合いが進められると思いますが、今ご質問いただいた内容が一番気を付けなければいけないことかと思いますので、万全を期して取り組みたいと思います。

記者:
 新型コロナウイルス感染症について、昨年は様々な支援をされてきましたが、この冬は感染拡大の傾向になっています。年頭にあたって、市長としてどのように同感染症に臨んでいくのか、お聞かせください。

市長:
 現在、収束の見えない大変厳しい状況でありますので、引き続き、感染防止対策にしっかり取り組んでいきたいと思います。国の交付金の話がありますけれども、時期や内容につきましては、地域の状況や国の方針もしっかり確認した中で、対応を進めていかなければならないと思っております。

記者:
 昨年、感染防止策に取り組んでこられて、何が一番重要であったか、施策として必要であったとお考えですか。

市長:
 情報開示の関係で、都道府県、市町村の役割が明確に伝わっていない中での混乱があったと思います。今後もその課題を背負いつつ、どのような状況なのか、しっかり説明対応をしていかなければと思います。もう一つは、様々な感染防止策を個人、事業所など色々な形で、どのように取り組んでいくかというお願いを今後も続けていかなければと思っております。

記者:
 事前合宿の場合、自治体から当該国に補助金等の支援をすることもあるかと思いますが、どうですか。

市長:
 国がしっかりとした支援策を行っていくと聞いています。締結後に具体的なことが決まっていくかと思いますので、そのメニューに合わせて国にお願いしていきたいと思います。

記者:
 金銭的な支援はないということですか。

市長:
 ある程度のことは国で行っていただけると受け止めています。ただ、施設を提供するなどの自治体としてできる範囲の支援はさせていただきたいと思っております。

記者:
 新型コロナウイルス感染症のワクチン接種の北見市の検討状況や、接種を目指している時期などありましたら、教えていただければと思います。

市長:
 接種時期につきましては、国から対応の具体的な話があるかと思っております。現在取り組んでいるものとしては、接種対象者へのクーポン券の発行や接種記録に関するシステム改修に向けて準備を進めております。ワクチンの供給体制の整備やワクチンを保管するための冷凍庫の当市への割り当てなど、国からの指示があり次第、スムーズに接種事務を行えるよう体制を整えているところであります。

記者:
 病院や医師会などの関係機関との調整は進んでいますか。

市長:
 国からの具体的な話がないので、まだ進んでいませんが、今後、適切に対応していきたいと思っております。

以上。