大規模盛土造成地の概要

1.はじめに

 熊本地震や北海道胆振東部地震などでは、沢や谷などを大規模に盛土した造成地でがけ崩れや土砂流出が起き、多くの住宅や公共施設に被害が発生しました。
 国では、このような災害を未然に防止または軽減するため、調査の手法を示した「大規模盛土造成地の滑動崩落対策推進ガイドラインおよび同解説」を策定し、調査を進めてきました。

2.大規模盛土造成地とは?

 下記のいずれかに該当する盛土が行われた造成地を「大規模盛土造成地」と呼びます。

図1.大規模盛土造成地の定義
図1.大規模盛土造成地の定義

3.大規模盛土造成地の調査

図2.大規模盛土造成地の調査の流れ
図2.大規模盛土造成地の調査の流れ

 平成30年度より、今まで調査を行っていなかった全国の市町村を対象として、大規模盛土造成地の調査およびマップの作成が国によって行われ、北見市でも令和元年度にマップが作成されました。
 大規模盛土造成地マップは、国がガイドラインに基づき実施した調査の結果を公表するものであり、大規模に盛土された造成地がお住いの近くに存在しているかどうかを市民の皆様に知っていただき、防災意識を高めることを目的としています。
 調査については、以下の図のように旧地形データと現地形データなどを重ね合わせ、その標高差や地形情報から大規模盛土造成地を抽出しているため、概ねの位置と規模を表したものになっています。

図3.大規模盛土造成地の抽出方法
図3.大規模盛土造成地の抽出方法

◇◆◇大規模盛土造成地マップは以下からダウンロードできます。◇◆◇

【第2段階】「どの盛土から調査を行うか」を決める計画の作成(令和2年度完了)
 令和2年度は、マップで示された盛土造成地について調査を行い、「どの盛土から優先的に調査を行うか」(優先度評価)を決める計画を作成します。
 盛土が造成された年代の調査や、実際に現地でのり面や擁壁の様子を確認する現地踏査などを行い、それらの結果を基に、宅地カルテの作成および今後の調査を行う盛土造成地の優先度を決めていきます。

図4.計画策定までの流れと手順
図4.計画策定までの流れと手順
図5-1.現地踏査の様子
図5-1.現地踏査の様子
図5-2.現地踏査の様子
図5-2.現地踏査の様子
図6.宅地カルテの内容(例)
図6.宅地カルテの内容(例)
図7.優先度評価の内容(例)
図7.優先度評価の内容(例)

4.大規模盛土造成地に関するQ&A

Q1.公表されたマップに示されている箇所は危険だということですか?
A1.公表されたマップは危険個所を示したものではなく、北見市内における大規模盛土造成地の概ねの位置と規模を示したものになります。大規模盛土造成地であるから必ずしも危険という訳ではありません。

Q2.宅地に大規模盛土造成地が含まれた場合、何か対策は必要ですか?
A2.現時点での対策の必要はありません。大規模盛土造成地が身近にあることを知っていただき、日頃から宅地の点検を行うなど、防災意識を高めていただきたいと考えています。点検の際は、国土交通省のホームページにある「わが家の宅地安全マニュアル」のチェックポイントを参考にしてください。もし、何かおかしいとお気づきになった場合は下記のお問い合わせ先にご相談ください。

Q3.大規模盛土造成地マップが欲しいのですが、印刷したものは貰えるでしょうか?
A3.北見市の大規模盛土造成地マップの印刷物の配布は、マップの大きさなどに制限がありますので、都市計画課にご相談ください。
また、都市計画課内でもマップを閲覧することもできます。
なお、ホームページからの印刷については、特に制限はしておりません。

その他の質問(Q&A)については下記のページで。

5.宅地防災に関するホームページ

お問い合わせ先
都市計画課開発調整係
郵便番号:090-8501
住所:北見市大通西3丁目1番地1 本庁3階
電話:0157-25-1152
ファクシミリ:0157-25-1207
メール:toshikei@city.kitami.lg.jp
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