ところ遺跡の森:復元竪穴住居・建て替えが完了しました

 遺跡の森では、遺跡内に残る竪穴住居跡に基づいて、実際の位置・大きさの竪穴住居の復元建物を展示公開してきました。 これらの復元竪穴住居は木造・茅葺き・掘立て柱の建物のため、建築から20年以上経過すると老朽化が目立ってきていました。そこで、平成28(2016)年度から老朽化した復元建物の建て替え工事を順次行っています。平成29(2017)年に完成した擦文時代の復元竪穴住居につづき、令和元(2019)年には続縄文時代の復元竪穴住居1棟の建て替えを行いました。
 令和2・3年度、もう1棟の擦文時代の復元竪穴住居建て替え工事が完了しました。

【完成しました!】擦文時代の復元竪穴住居(2号住居・擦文の村)

 令和3(2021)年4月から実施していた新しい復元建物の建築が6月末に完了しました。

復元竪穴住居が並ぶ擦文の村
【今回完成した復元竪穴住居(手前)と平成29年完成の復元住居】

 「擦文の村」には多数の竪穴住居跡が残されていますが、同時に建っていた住居は2~3棟とされています。今回の復元住居の完成で「擦文の村」には2棟の竪穴住居が建ち並ぶかたちとなり、当時の集落を再現した景観を見ることができます。

復元竪穴住居をリモート探検

 画面上で「擦文の村」の復元竪穴住居を探検してみてください。右手に見える階段を上がり、「擦文の村」に入りましょう。

復元竪穴住居ができるまで

 古い復元建物の解体撤去は令和2(2020)年中に行われ、令和3(2021)年4月から新しい建物の建築工事が始まりました。

建替え工事開始前の様子
【4月6日・建替え工事開始前の様子】古い復元建物が解体撤去された後の状態です。建物があった場所が四角い穴になっています。この場所に新しい建物を建てることになります。
工事が始まり、竪穴のまわりに壁板が設置された様子。
【5月6日】竪穴のまわりに土留めとなる壁板が設置されました。手前に見えるのは復元住居建築用の木材です。
屋根を支える4本の柱が立ち、柱の間に梁材がわたされた様子
【5月8日】屋根を支える4本の柱が立ち、柱の間に梁材がわたされました。
屋根の骨組みが組み立てられている様子
【5月13日】屋根の骨組みが組み立てられています。先に縦方向の材を立て、その上に横木を組んでいきます。
屋根の組み立てが進んだ様子
【5月15日】屋根の横木の取り付けが進んできました。
工事現場に現れたシマリス

上の写真をよく見ると、復元住居の右下にシマリスが写りこんでいました。エサを探して工事現場までやって来たようです。

屋根の骨組みの完成状況
【5月26日】屋根の骨組みが完成しました。この復元住居では外に張り出した出入口をもつ形にしています。
屋根材を葺き始めた状況
【5月27日】続いて、屋根材を葺いていきます。屋根の骨組みの上に、葦の束を並べて固定していきます。
屋根材を葺いている途中の状況
【6月1日】屋根材の葦は下から順番に重ねられていきます。
屋根の頂上付近まで屋根材が置かれた状況
【6月8日】屋根の頂上付近まで屋根材が置かれました。
完成した復元竪穴住居
【6月15日】屋根が完成しました。内装工事を行った後、工事の完了検査が終われば建て替え完了です。

これまでに建て替えが完了した復元竪穴住居

続縄文時代の復元竪穴住居(6号住居・続縄文の村)

 平成30(2018)年に古い復元建物の撤去と土台の準備工事から開始し、令和元(2019)年に完成しました。続縄文時代前半、1~2世紀ころの竪穴住居の建物を復元したものです。

続縄文時代の復元竪穴住居(6号住居・続縄文の村)
▲楕円形の平面プランで、突出した出入口をもつ竪穴住居の建物を復元しています。

擦文時代の復元竪穴住居(1号住居・擦文の村)

 「擦文の村」内に建てられている復元住居のうち1棟の建替えが平成29(2017)年に完了しました。擦文時代後半、11~12世紀ころに建てられた大型の竪穴住居の建物を復元したものです。

擦文時代の復元竪穴住居(1号住居・擦文の村)
▲平面プランは約10m四方の正方形です。遺跡の森内では最大の竪穴住居で、迫力ある建物となっています。

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