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ピアソン記念館は、1914年(大正3年)ウイリアム・メレル・ヴォーリズ氏の設計により建設され、アメリカ人宣教師のピアソン夫妻が15年にわたり生活をされた木造2階建の西洋館です。
その後各種の造作がなされたため、北見市は1970年(昭和45年)復元工事を行い、1971年5月31日、ピアソン記念館として開館し、同年10月1日「ピアソン記念館条例」を制定しました。
記念館は、ウイリアム・メレル・ヴォーリズ氏が設計した最北の建築物として保存し、あわせてピアソン夫妻の資料館としての機能をもたせ、指定管理者NPO法人ピアソン会が管理運営しています。
また、ピアソン記念館は2001年(平成13年)10月22日、北海道遺産に選定されました。
(北見市指定文化財第10号 平成8年7月8日指定)
柏の古木や楡の大木がそびえ、かるかや・ききょうの薫る高台、夕焼が静かに野付牛の空をこがしていた。
50歳を越した身長180cm豊かなアメリカ人宣教師とその夫人が伝道活動の拠点を求め、遠軽に居を定めるか野付牛(北見市)にするか思案に暮れながら、この高台を散歩していた。見ると西の山に大きな太陽が燃えながら没してゆく。その美しい光景に魅せられて、ピアソン夫妻の迷いは醒め、この高台に住むことに即決した。
2年がかりで、故郷エリザベス市の自然に似た美しい高台に、ピアソン夫妻の好む、スイス風山小屋を思わせる家が建てられた。当時人々は、この森の中の西洋館を大変珍しがり、夫妻の献身的な人柄を慕い、ここを訪れる人々は絶えなかった。
1888年(明治21年)に来日、40年間の本邦生活のうち35年間は北海道を、函館・室蘭・小樽・札幌・旭川・北見へと、南から北へ都会から農村へと開拓者たちの心に忍耐と勇気と夢の灯をともしながら伝道をつづけた。小樽と札幌では、本道初期の女子教育に貢献し、札幌農学校の学生を教えたこともある。旭川では、軍人伝道・廃娼運動・監獄伝道・アイヌ伝道・学校教育の振興に尽くした。
北見では、略註付旧・新約聖書出版の偉業を成し遂げ、遊郭設置阻止に成功し、多くの婦女子を救った。
二人は、この高台を「みかしわの森」(三本の柏の木のある森)と呼び、この高台とこの町をこよなく愛した。ここからは遠く北光社の開拓地が見え、足もとには町の灯りがともった。ここは、開拓者と町民のための祈りの家となり、聖書を説く神の家ともなった。ピアソン夫妻が15年間住みなれたこの「みかしわの森」に涙の別れを告げ、ポプラ並木のピアソン通りを去って、故国アメリカに帰ったのは1928年(昭和3年)の春のことである。
ピアソン夫妻の思い出
遺品(鐘・オルガン・机・ランプ・銀杯・写真・書翰・パンフレット・メモ・編著書・その他)
姉妹都市 エリザベス市資料
唐笠何蝶記念室
ヴォーリズ(一柳米来留)記念室
住所 | 〒090-0036 北海道北見市幸町7丁目4番28号 |
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電話 | 0157-23-2546 |
FAX | 0157-31-1215 |
開館時間 | 午前9時30分〜午後4時30分 |
休館日 | ・月曜日(国民の祝日に関する法律(昭和23年法律第178号)第3条に規定する休日(以下休日という)にあたる日を除く。) ・休日の翌日(土曜日及び日曜日を除く。) ・年末年始(12月30日〜1月6日) |
入館料 | 無料 |
交通 | JR北見駅・北見バスターミナルから徒歩15分 バス高栄団地線・若葉線「北見郵便局」から徒歩8分 バス高栄団地線・大正線「山下町」から徒歩8分 駐車場あり(大型バス等でのご来館は事前にお問合せください。) |
指定管理者 | NPO法人ピアソン会 http://www.npo-pierson.org/ |
お問い合わせ |
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文化財課 電話:0157-23-6742 メール:bunkazai@city.kitami.lg.jp |