常呂の遺跡:TK-60遺跡

TK-60遺跡

TK-60遺跡
【TK-60遺跡】

 TK-60遺跡は「岐阜台地」と呼ばれる台地の南側に位置します。台地の南側をめぐる谷に面した、標高約10mのなだらかな地形の場所です。

 畑地の整備で遺跡が大きく失われるため、平成15(2003)年に発掘調査が実施されました。調査の結果、縄文時代早期後半および前期末の竪穴住居跡などが見つかりました。特に縄文時代早期後半のものは常呂地域で見つかっている竪穴住居跡としては最も古い時期にあたる貴重な発見例となりました。

遺跡名 TK-60遺跡
所在地 北見市常呂町字岐阜
立地 岐阜台地の南側、標高約10m
時代 縄文
遺構・遺物 竪穴住居跡・土坑(縄文)
土器・石器
現況 畑地
文献 常呂町教育委員会 2004 『TK60遺跡』

常呂地域で最も古い竪穴住居跡

縄文時代早期の住居跡(4号住居跡)
【縄文時代早期の住居跡(4号住居跡)】

 TK-60遺跡では合計6基の竪穴住居跡が発掘されました。このうち3基の住居跡(4号・5号・6号住居)が縄文時代早期後半のものとされ、現在発見されている中で、常呂地域で最も古い竪穴住居跡となっています。これらの住居跡からは「東釧路III式」と呼ばれる縄文時代早期に作られた土器が見つかっています。

 住居跡の規模は最も大きい4号住居で長辺が約6mの隅丸方形、最小の5号住居で約3mの円形となっています。

 この他、縄文時代前期末の押型文土器を伴う竪穴住居跡が見つかっています。

まとまって発見された石器
【まとまって発見された石器】

 住居跡以外の場所からも、縄文時代早期および前期のものと考えられる土器や石器が見つかっています。

 少し変わった例として、写真のように石器がまとまって置かれた状態で見つかったものがあります。石槍、石斧、搔器(皮なめしに使ったと考えられている石器)の合計7点がひとまとめになっていました。石器をまとめてしまっておいたものが、そのまま使われることなく残されていたもののようです。

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