常呂の遺跡:トコロ貝塚

トコロ貝塚

トコロ貝塚
【トコロ貝塚】

 トコロ貝塚は、標高約18~20mの常呂川右岸台地にあります。貝塚は主として縄文時代中期(約4500年前)に残されたもので、南北110m、東西60mにわたって広がっており、貝塚としては道東部で最大規模のものです。

 遺跡の本体部分は現在、畑地となっており立ち入ることはできませんが、道路際から貝層の断面を見ることができます。貝層の露出している地点には案内標識が設置してあります。

遺跡名 トコロ貝塚
(TK-21遺跡)
所在地 北見市常呂町字常呂
立地 常呂川右岸の標高18~20mの台地上
時代 縄文(早~中期)・続縄文・擦文
遺構・遺物 貝塚、竪穴住居跡
土器・石器・骨角器
現況 畑地、道路側の貝層断面を露出展示
文献 駒井和愛 編 1963『オホーツク海沿岸・知床半島の遺跡 上巻:常呂の遺跡』

トコロ貝塚の調査

トコロ貝塚の調査
【トコロ貝塚の調査】

 トコロ貝塚は1958~59(昭和33~34)年にかけて、東京大学文学部考古学研究室により発掘調査が行われ、遺跡の内容や規模が明らかにされました。上の地図で網がかかっているのが貝層の分布する範囲です。

 発掘調査では様々な時代の遺構・遺物が出土しました。

 上層では擦文時代の正方形の竪穴住居跡が見つかっています。

 貝層は主として縄文時代中期頃に残されたもので、トコロ5類土器・トコロ6類土器など、円筒形の土器が作られた時期のものと考えられています。貝殻や動物骨のほか、2体分の人骨の断片も見つかっています。

 また、縄文時代早期の石刃鏃石器群の資料も見つかっています。

貝塚で見つかった貝類・動物骨

貝塚で見つかった貝類
【貝塚で見つかった貝類】

 トコロ貝塚からは、多くの貝殻、動物骨が見つかっており、縄文時代中期頃の人々の食生活を知る手がかりとなります。貝類はカキが主体ですが、暖海性のハマグリ(写真)(現代では仙台湾より南にしか生息しない)なども見つかることから、当時は現在より暖かい気候であったことが推測されています。

◇ 貝類:カキ貝が主体。ベンケイガイ、タマキガイ、ホタテガイ、ハマグリ、ヤマトシジミ、ウバガイなど
◇ 哺乳類:アシカ、トド、ヒグマ、クジラ、イヌなど
◇ 鳥類:カラス、マガモ、サギ類など
◇ 魚類:ヒラメ、ボラ、サケ、スズキなど

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