定例市長記者会見(令和4年2月)

令和4年2月8日(火) 定例記者会見

会見項目

  1. 第1回定例市議会提出議案(2/15開会)
  2. 令和4年度予算案の概要および主な事業

会見内容

 お忙しい中、お集まりいただき有難うございます。報道の皆さまには、市政の推進にあたりご協力いただき心からお礼申し上げます。

それでは本日の案件について、ご説明申し上げます。

(1)第1回定例市議会提出議案(2/15開会)

 本日告示、2月15日開会の第1回定例市議会に提出の付議事件についてですが、令和4年度の各会計予算や条例の改正など、議案が24件、報告案件3件、合わせて27件でございます。

(2)令和4年度予算案の概要および主な事業

 次に、令和4年度予算(案)についてであります。

 国においては、昨年12月24日に新年度予算案が閣議決定され、令和3年度補正予算と合わせ、新型コロナ対策に万全を期しつつ、「成長と分配の好循環」による「新しい資本主義」の実現を図るための予算として編成されたところであります。

 今回の予算編成に当たりましては、国の16か月予算における新型コロナ対策のほか、国の進めるカーボンニュートラルや自治体DXの推進など新たな取組みも踏まえ、第2期北見市総合計画に掲げる将来像の実現、地方創生やSDGsなどに資する施策の推進など、持続可能なまちづくりを推進するため、これまで以上に選択と集中の視点から真に必要な事業を見極め、予算編成を行ったところであります。

 予算規模についてでありますが、一般会計732億 3,000万円、特別会計275億1,871万1千円、企業会計158億5,674万4千円、全会計で 1,166億545万5千円となり、前年度当初予算との比較では、

一般会計では、ふるさと納税の増を見込んだ事業費及び基金積立金の増額や、まちきた大通ビルへの保健センター移転及びパラきたキッズの移転拡充のほか、官民共同で進める中央大通沿道地区再開発など中心市街地の賑わいを創出するための事業などにより、3.5%の増

特別会計では、国民健康保険で被保険者数の減少による保険給付費の減などにより、1.1%の減

企業会計では、下水道事業における設備改築などにより、0.7%の増

全会計で、2.0%の増となったところであります。

 それでは、新年度の主な新規・拡充事業についてご説明いたします。

 はじめに、私の公約である、子育て支援についてであります。屋内子ども遊戯場・パラきたKidsについて、子どもたちが何度も訪れたくなる、より魅力的でにぎわいを生み出す空間として、令和5年4月の移転リニューアルオープンを目指し、まちきた大通ビル6階での整備を進めてまいります。

 健康・福祉分野では、市民の生涯を通じた健康づくりを推進する新たな拠点として、独立した健診会場や調理実習室のほか健康増進に活用できるウォーキングコースなどを備えた保健センターについて、令和5年10月の供用開始を目指し、まちきた大通ビル4階での整備を進めてまいります。

また、本市と北見地域定住自立圏を形成する訓子府町及び置戸町と連携し、新年度から権利擁護支援の地域連携ネットワークの中核機関として、成年後見中核センターの運営を開始し、高齢者及び障がいのある方の権利を守り、生活を圏域で支える体制を強化してまいります。

 教育分野では、国のGIGAスクール構想によって整備した児童生徒1人1台のタブレット端末の家庭への持ち帰りを令和4年度から本格的に開始し、充実したICT教育の環境を学校のみならず家庭学習等での活用を図ってまいりますほか、新たに全ての市立児童館・フレンドセンターに無線LAN環境を整備し、放課後児童クラブにおける学習環境の充実を図ってまいります。

 産業分野では、国の「みどりの食料システム戦略」等を踏まえつつ、本市の基幹産業である農業の持続的な発展を目指すため、「第4次北見市農業振興計画」を策定してまいりますほか、コロナ禍という困難な時代にあっても、起業・創業に果敢に挑戦する皆さまを応援するため、開業前の創業促進に係るこれまでの助成に加え、新たに販路拡大のための経費を助成対象とし、取組の更なる強化を図ってまいります。

 中心市街地のまちづくりにつきましては、「北見市都市再生基本構想」における2拠点1軸の1軸として、民間事業者が計画している中央大通沿道地区の第一種市街地再開発事業については、昨年12月に都市計画審議会でご議論いただいたところであり、本年5月の都市計画決定、そして、令和5年度の着工に向け、引き続き、道などの関係機関と必要な協議を進めるとともに、円滑な事業遂行のための支援を行ってまいります。

 環境分野では、北見の恵まれた自然環境を後世にしっかりと引き継ぐため、本市における温室効果ガスの排出量と吸収量を2050年までに均衡させる、いわゆる「2050年カーボンニュートラル」の実現に向けて、新たに「北見市地球温暖化防止実行計画(区域施策編)」を策定してまいります。

 行政サービスの向上につきましては、市民の皆さまの利便性向上を図るため、行政手続のデジタル化の一環として、本年5月から水道料金及び下水道使用料等のスマートフォン用アプリ決済を導入いたします。

 人権尊重のまちづくりにつきましては、本年4月からLGBTQなど性的マイノリティの方々を対象とした「北見市パートナーシップ宣誓制度」を導入し、制度の趣旨について周知を図るとともに、6月から宣誓書の受領を開始いたします。

私からは以上となります。

質疑応答(内容は要約しています)

記者)
 厳しい財政状況の中で必要なところに予算を付けたということだと思いますが、改めてこういう予算だという市長の受け止めをお聞かせください。

市長)
 令和4年度の予算編成にあたっては、カーボンニュートラルや自治体DXの推進など、国の進める新たな取組みを踏まえた中で、持続可能なまちづくりを推進し、総合計画に掲げる将来像の実現に必要な予算編成を行ったところであります。特に今回の予算では、人口減少や市民ニーズの変化などに対応するため、中心市街地に賑わいと活気を創出できるよう市街地再開発事業や、まちきた大通ビルにおける保健センター移転、パラきたKids拡充などの事業を一体的に進めることで、より大きな効果が期待できると考えているところであります。また、今回の予算編成では、厳しい財政状況の中ではありますが、選択と集中により、真に必要な事業を見極め、編成作業を進めたところであります。

記者)
 厳しい財政状況の中、特に選択と集中が強く出た部分があればお聞かせください。

市長)
 私としては、昨年、市役所の新庁舎が完成し、まちきた大通ビルから移転したという状況の中、大通ビル6階のパラきたKids、4階の保健センターの整備については、非常に大きな位置付けで対応していかなければならないという考えで取り組まさせていただきました。

記者)
 新年度予算の中で新型コロナ関連の事業がなかったと思いますが、今年度と同様に国や道の対応を見極めつつ補正予算で対応するということでしょうか。

市長)
 新型コロナ対策につきましては、先日の臨時市議会の中で、市内の医療機関に対する支援金は発表させていただきましたが、新年度に向けては国・道の対策の具体的なものが示されておりませんので、多分、国においても今後補正という形で示されると思いますが、私どもとしては国・道の動きを見極めた中で、情報を収集して適切な対応ができるよう取り組んでいきたいと考えております。

記者)
 常呂及び留辺蘂総合支所庁舎の改修費が新年度予算に盛り込まれていないと思いますが、現段階での今後の方向性などをお聞かせください。

市長)
 常呂及び留辺蘂総合支所の耐震診断につきましては、両庁舎とも所要の耐震性能を有していないとの診断結果となったところでありますが、現時点の状況としましては、将来的な各自治区の人口減少を見据えた中で、本庁と総合支所の事務分担の見直しや職員配置など、様々な課題がありますことから、引き続き、検討を進めているところであり、今回の予算には反映していないところであります。

記者)
 子育てや福祉の拡充などを公約に掲げていると思いますが、新年度予算に市長の公約は十分に盛り込めたのかお聞かせください。

市長)
 私としては、子育て支援も含めて一定のことは反映させていただいたと考えております。

記者)
 パートナーシップ制度について、道内で2番目に2020年の12月の議会から議論がなされ、ようやく導入時期が決まったと思いますが、今の市長の受け止めをお聞かせください。

市長)
 順番がどうということではありませんが、道内でもパートナーシップ宣誓制度を導入する自治体が増えることによりLGBTQなど性的マイノリティの方々への偏見の解消や生きづらさの解消につながると思いますのでさらに広がっていくことを期待しております。

記者)
 4月から制度の導入、6月に宣誓書の受付が始まりますが、今後、市として性的マイノリティの方々の生きやすい社会のためにどういうことに取り組みたいのかお聞かせください。

市長)
 確定ではありませんが、今後に向けては、公営住宅の入居要件の緩和の検討や、民間サービスの中では、たとえば携帯電話の家族割りなどが考えられますので、4月以降様々な方面にご相談しながら、取り組みを進めてまいりたいと考えております。

記者)
 パートナーシップ制度の表明は2番目で、現段階、導入は札幌市、江別市に続く3番目になると思いますが、この順番についての認識をお聞かせください。

市長)
 順番について特別なものはありませんが、私どもとしては、4月の制度導入、6月の宣誓書受付を予定通り進めていけるように努力していきたいと思っております。

記者)
 先ほど新型コロナ関連の予算の項目が立ってなくて、国や道がちゃんとした対策の指針を示したうえで、北見市としては適切な対応を今後とっていくというお話しだったと思いますが、適切な対応とは補正予算なども含めて適切な対応をとっていくという表現でよろしいのでしょうか。

市長)
 補正予算でということではなく、国や道も対応するとすれば補正予算で対応されると思っておりますが、現在、国や道の対策の具体的なものが示されておりませんので、その内容を見なければ、私どももどういう形で対策を構築していけば良いのか現段階でお話しすることは難しいのでご理解いただきたいと思います。

記者)
 北京オリンピックの関係で、カーリングのロコ・ソラーレのパブリックビューイングの中止を発表されたかと思いますが、感染対策を講じて実施しているところもありますが、市としてはパブリックビューイングを実施する考えは今のところないのでしょうか。

市長)
 今のところありません。

記者)
 パブリックビューイングが出来ない中、代替の事業が現時点であればお聞かせください。

市長)
 ロコ・ソラーレへの応援につきましては、チームへの応援メッセージを寄せ書きした横断幕の作成や、ユーチューブによる応援メッセージの配信、応援機運を高めるため、公共施設やホテル・旅館、中心商店街、女満別空港などでの横断幕、応援ポップを掲示しております。また、市役所の本庁舎2階のスカイウォークでのパネル展の実施のほか、北見ロータリー広場と北見駅前の環境広場にフォトスポットを設置するなど、できる範囲で応援に向けた取り組みを進めさせていただいております。

記者)
 改めて市長から現地にいるチームへのメッセージがあればお聞かせください。

市長)
 私は「笑顔が最高の力」という言葉を横断幕に書かせていただきました。ロコ・ソラーレの笑顔は何ものにも代えがたい素晴らしい力になっていくと思いますので、今月10日から始まりますが、大いに期待しておりますので市民と心を一つにして応援していきたいと思っております。
                                  
以上。

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