常呂の遺跡:トコロチャシ南尾根遺跡

トコロチャシ南尾根遺跡

上空から見たトコロチャシ南尾根遺跡
【上空から見たトコロチャシ南尾根遺跡】遺跡は常呂川の東岸(写真奥側)に連なる台地の一角、トコロチャシ跡遺跡の南側にあります。

 トコロチャシ南尾根遺跡は史跡常呂遺跡を構成するトコロチャシ跡遺跡群のうち、南側の地区に相当します。遺跡に隣接して国道238号線が走っていますが、本来はこの部分にも遺跡が広がっており、国道の建設工事に先立つ発掘調査でも遺構や遺物が発見されています。遺跡のうち現存する範囲は、隣接するトコロチャシ跡遺跡と共に平成14年9月、史跡常呂遺跡として追加指定を受けました。
 遺跡は常呂川に面する標高15~25mの段丘のうち、南側に伸びる尾根上を中心に広がっています。地表面の測量調査と発掘調査により現在まで50基の竪穴住居跡の存在が確認されており、未発見のものも含めると60基程度の竪穴住居跡がこの地区にあったものと推測されます。これらの竪穴住居には縄文時代中期・後期、続縄文時代、擦文時代のものが含まれ、またトビニタイ式土器の時期に属する可能性のある竪穴住居もあります。縄文時代後期は遺跡が少ない時期であり、この時期の竪穴住居は道内でも珍しい事例となります。

遺跡名 トコロチャシ南尾根遺跡 (TK-19遺跡)[国指定史跡(常呂遺跡)]
所在地 北見市常呂町字常呂
立地 常呂川河川敷に面した標高15~25mの段丘上
時代 縄文(早・中・後期)・続縄文・擦文・オホーツク(トビニタイ)
遺構 竪穴住居跡、土坑
遺物 土器・石器
現況 草地、樹林
文献 (1)藤本 強 編 1976『トコロチャシ南尾根遺跡』
(2)常呂町教育委員会 1986『トコロチャシ南尾根遺跡:1985年度』
(3)東京大学大学院人文社会系研究科考古学研究室・常呂実習施設 2002『トコロチャシ跡遺跡群の調査:トコロチャシ跡遺跡・同オホーツク地点及び「常呂遺跡」の史跡整備に関する概要報告』

トコロチャシ南尾根遺跡の整備

 トコロチャシ南尾根遺跡を含む「トコロチャシ跡遺跡群」では、令和3年度より一般公開のための整備工事が実施されています。詳しくは「トコロチャシ跡遺跡」のページをご覧ください。

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