常呂川の水環境

 常呂川の水は北見市民の飲み水となっており、私たちは常呂川から多くの恵みを受けています。常呂川の水環境の保全に関しては、国、北海道、流域の各機関で、河川の整備や下水道の整備など、様々な取り組みが行われています。  常呂川の水質を守るためには、私達も家庭から排出される生活排水に対して注意を払う必要があります。良好な水環境を子どもたち、孫たちへと引き継いでいくために、生活の中でできることから始めていきましょう。

常呂川の水質の現況

 下のグラフは、常呂川と道内の主な河川の汚れの程度を示すBOD(注1)平均値を比較したものです。常呂川の水質は、環境基準(注2)を満たしていますが、もともと流量が少ないという自然的な要因もあり、BOD値は他の河川と比較すると高い傾向にあります。常呂川を汚す原因は様々ですが、都市生活排水や産業系排水によるBOD負荷がその主因と考えられます。

注1.BOD(生物化学的酸素要求量):水中の汚れ(有機物)が微生物の働きによって分解されるときに消費される酸素の量のこと。河川の有機汚濁を測る代表的な指標として使われています。この値が高いほど、汚れた川といえます。

注2.環境基準:環境基本法に基づく環境保全行政上の目標のことで、人の健康を保護し、生活環境に保全する上で維持されることが望ましい基準値として、河川ごとに定められています。

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道内主要河川のBOD平均値の比較(令和3年度)
常呂川の水質を守るためにわたしたちにできること

 生活排水とは、台所、トイレ、風呂、洗濯などの日常生活からの排水のことです。生活排水の中で最も汚れが多いのが台所からの排水です。洗濯やお風呂の水と比較すると約2~3倍にもなります。これは、食べ残しや汁物、使用済み食用油などを流しに捨てているためです。一方、洗濯や洗面所、お風呂からの汚れの大部分は、合成洗剤やシャンプーなどに含まれる化学物質です。こうした化学物質が多くなると下水処理場や合併処理浄化槽の処理能力が低下します。日常生活を少し見直すだけで、水の汚れを防ぐことができます。

生活排水の分類と1日1人当りの負荷割合
今日から実行できる!暮らしの中の対策メニュー

一人ひとりがすぐにできる節水と水の汚れ防止の取り組みを紹介します。

お風呂では

 1日に私たちが使用する25%が風呂で使われている水です。
 ここで使われる水をムダにしない工夫が、節水の大きなポイントです。


〇残り湯は捨てずに再利用します。
 残り湯は捨てずに、洗濯、洗車、植木の散水などに使用しましょう。

〇あふれるほどお湯を張るのは止めましょう。
 人が入ると浴槽からお湯があふれる、なんてことはありませんか?
 湯量は適量でムダを防ぎましょう。

〇シャワーはこまめに止めましょう
 シャンプーの間や体を洗っているときはシャワーをやめる心がけが必要です。

〇シャンプー、リンスは適量を
 シャンプー、リンス、ボディーソープのほか浴槽用洗剤などは適量の使用を心がけましょう。

〇沸かしすぎに注意!
 うっかり沸かしすぎ熱くて入れないので、大量の水でうめるのは、水もエネルギーもムダです。

洗濯では

〇風呂の残り湯を洗濯に再利用
 暖かい風呂の残り湯を洗濯に使うと、汚れ落ちもよく、水の節約にもなります。

〇洗たく物はまとめて
 洗濯物の量が少ないと回数が増えて電気と水のムダ。多すぎても汚れ落ちが悪くなるので、適切な量で洗濯しましょう。

キッチンでは

〇お米のとぎ汁は植物の水やりに
 お米のとぎ汁はそのまま流すと下水道や浄化槽に大きな負荷をかけ、結果として河川の汚濁につながります。

〇食器は「ため洗い」で
 洗剤を入れた水に食器を入れておけば、汚れも落ちやすく、すすぎの水が少なくて済みます。もちろん洗剤は適量を守ることもお忘れなく。

〇食器や調理器具の油分はふき取ってから洗いましょう。
 食器や調理器具に付いた油は古い電話帳などをつかってふき取ってから洗うと、洗剤や水を節約できます。

〇油は台所に流さず決められた方法で処理しましょう。
 食用油を台所に捨てるのはやめましょう。
 油分が固まり配水管を詰まらせる原因となるばかりか、下水道や浄化槽の微生物に悪い影響を及ぼし、河川汚濁につながります。

洗面台では

〇洗面、歯磨きは蛇口を止めて!
 洗面や歯みがきの時の流しっぱなしは、30秒で約6リットルも水をムダにしています。蛇口をきちんと閉めて節水しましょう。

〇蛇口からポタポタ漏れていませんか?
 蛇口から水漏れしていませんか?
 もし漏れているなら、新しいパッキンに取り換えましょう。

トイレでは

〇トイレ掃除の工夫で節水
 トイレットペーパーを便器に敷き、洗剤を吹き付けて一時間程してから、トイレットペーパーごとブラシでこすって流すと汚れ落ちもよく節水にも効果的です。

その他

〇散水や打ち水は雨水を再利用
 植木などへの散水や夏の暑い日の打ち水など、できる範囲で取り組んでみましょう。

〇洗車や拭き掃除にもお風呂の残り湯を
 洗車などにお風呂の残りを再利用しましょう。
 風呂の残り場をバケツに移し、水が汚くなるまで何度でも利用しましょう。

問い合わせ先
常呂川水系環境保全対策協議会事務局
〒090-8501
北海道北見市大通西3丁目1番地1
北見市市民環境部環境課内
TEL:(0157)25-1131
FAX:(0157)25-1215
E-mail:kankyo@city.kitami.lg.jp
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